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「40歳以降の転職」で失敗する人に足りない心構え 転職後に「同じような悩み」に直面しないために

東洋経済オンライン / 2024年10月23日 7時10分

タカス / PIXTA

今回は転職について取り上げてみたい。

昨今転職そのものは非常に一般的であり、恐らく本連載の読者にも転職経験のある人は多いだろう。

「深く考えずに」転職するケース

転職、と一口に言ってもその動機はさまざまだ。自分の経験やスキルを更に磨き活用するような前向きなものから、現在の職場が嫌だからという後ろ向きの動機もあり、それこそ千差万別であろう。

そんな一般のビジネスパーソンにとって身近な転職という行為であるが、転職そのものが一般的に、そして普通になってきたが故に「深く考えずに」転職という選択肢を取るケースも増えてきている様な気もする。

ご存じの通り、転職とはキャリア上の選択肢の1つであり、現在自分が抱えているキャリア上の悩みや不満などを解決してくれる唯一無二の行為ではない。

しかしながら、転職という行為自体が「分かりやすい変化」であることも相まって、そして前述の通り非常に身近になってきたがゆえに、他の選択肢を検討することなく、又は実行することなく、目の前の課題の解決策を転職に求める、という安易な行動にもつながっているような気がするのだ。

他の選択肢というと例えば、目先の課題に対して自ら主体的に同僚や上司を動かして解決策を探る、自分自身の経験や知識を踏まえて会社に対し様々な提案を行う、希望する他部署などへの移動を自ら打診する、などなど多岐に亘るが、往々にしてそれらの行為を行うことなく、転職という分かりやすい行為を通じて、「変わった感」を出す。

ところが、そういった場合は職場という箱は変われど、自分自身の本質は変わっていないため、後日また同じような悩みに直面することとなる。

上司からの評価に納得がいかない、同僚とのコミュニケーションに苦労する、営業成績が残せない、などなど。

「自分と環境」双方の変化が重要

仕事において結果を残すためには、「自分と環境」の双方がマッチし、その相乗効果を発揮することが大切だ。

つまり、自分自身に確固たる経験やスキルがあり、その経験やスキルが求められ、尚且つ十分に発揮出来る場所に身を置くことが大切だ。

であるからこそ、日ごろから自分自身の武器である経験やスキルを磨き、その上で現在の環境が適切でないならばその環境を自分にマッチするように変える(転職という意味ではなく)ことが求められる。

「自分と環境」。この双方の変化が重要ということだ。

言い換えると、自分が変わらず環境だけ転職という行為によって変えるだけでは心もとなく、又は環境を変えることなく自分自身のスキルなりだけを過信して結果を出そうとしてもあまりうまくいかない、ということだ。

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