大阪王将が川崎でひっそり始めた「新型店」の実態 ハーフサイズが充実、「少量多種」で時代にマッチ
東洋経済オンライン / 2024年10月23日 8時30分
創業55年を迎える大阪王将(イートアンドホールディングス)は、9月13日、「大阪王将 鷺沼駅前通り店」をオープンした。全国に約350店舗を展開する「大阪王将」だが、何やら従来の店舗とはひと味ちがう「新モデル店」だというので、早速行ってみた。
【画像13枚】割高なら意味ないけど…え、全然割高じゃない! 大阪王将の「新モデル店」はこんな感じ
店の最寄りは東急田園都市線で急行の停まる鷺沼駅。住所で言うと川崎市宮前区だ。駅からはすぐで、繁華街が広がる南口とは逆の静かな住宅が立ち並ぶ北口側、駅から徒歩5分ほどの場所に、ひっそりと店を構えている。
外に人があふれかえる盛況ぶり
行ったのは3連休の中日の20時過ぎ。店の前はウェイティングの人であふれていた。店頭に置かれた名簿に名前を書いて待ったが前にはすでに3組待ち。幸いなことに1人の筆者はカウンターが空いたようで比較的すぐ通された。
この新モデル店の特徴の1つは「ハーフサイズ」メニューを充実させていることだという。
【画像13枚】「ハーフサイズが充実」「値段も全然割高じゃない!」…。大阪王将が川崎で始めた「新モデル店」がかなりいい感じ
卓上に置かれたメニュー端末を開くと「ハーフサイズ」というカテゴリがある。通常、「大阪王将」のギョウザは一皿6個だが、「ハーフサイズ」のギョウザは3個。ほか、ホイコーロや豚肉と木耳の玉子炒め、肉野菜炒めなど、多くの料理のハーフサイズが用意されていた。
既存店の一部でも小ポーションの商品を提供しているが、同店ではメニュー表に大きく「ハーフサイズ」の存在を打ち出しているのが特徴だ。
3連休中日とあり、店内は8割ほどが家族連れ。お父さんとお母さん、そして小さい子ども、おのおのが好きな料理やドリンクを楽しんでいる。お父さんはビールとつまみ、お母さんは子どもと分け合いながらいくつかの料理をハーフサイズでちょっとずつ楽しみ、子どもはハーフサイズの炒飯を頬張る姿が見受けられた。
1人客に有難い「ハーフポーション」
仕事終わりに1人で訪れた筆者は、ギョウザと酢豚、それぞれのハーフサイズを注文。生ビールにも「小」があったので注文するとワイングラスに注がれたビールが提供された。
途中で「美酢サワー」を追加し、最後は中華そばのハーフサイズで締めた。
通常店舗では1人でフード3種類を注文するのは分量的に厳しいと思うので有難い。平日に訪れたら同じように1人で晩酌する仕事帰りのお客も多いのではないだろうか。
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