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81歳現役医師"元気の秘訣"は運動とスープにあり 75歳を過ぎ感じた衰えと不調を克服するために

東洋経済オンライン / 2024年10月27日 6時30分

「なんとか体質を改善したい」と思い立ち、まずは血圧をどうにかしないと……、そう思いながら、たまたま書店で手に取った本で「最強の野菜スープ」が紹介されていました。

これは、抗がん剤の世界的権威・前田浩医師が提唱する病気予防に効果的な野菜スープ。玉ねぎやにんじん、かぼちゃ、キャベツ、セロリ、ブロッコリー、トマト、アスパラガスなどの多種類の野菜を切って水でコトコト煮るだけで、簡単に手作りできます。

野菜は加熱すると野菜の細胞壁が破壊され、中の有効成分が煮汁に溶け出すため、スープにして摂取することで、それぞれの野菜に含まれるファイトケミカル(抗酸化物質)が効率よく摂取できるとのこと。実験により、生よりもスープにしたほうが、はるかに高い抗酸化作用が認められたということです。

がんの発生には活性酸素が密接にかかわっており、野菜などの持つファイトケミカルには活性酸素を抑制する効果が期待できるというのです。

がんや生活習慣病の予防に効果があり、免疫力を高めて病気への抵抗力がつくということでしたので、高血圧にも効くのではないかと期待して、実践することにしました。作り方はいたって簡単です。

5〜6種類の野菜を刻んで水を加え、30分ほど弱火でコトコト煮るだけ。塩などの調味料は一切使いません。最初は物足りなく感じましたが、慣れてくると、野菜から溶け出したコクと旨みがおいしく、野菜のほのかな甘みも味わい深く感じられるようになり、無理なく続けられています。

肝心の効果はというと、しばらく飲み続けてみたところ、血圧は見事に正常値になりました。複数の野菜から溶け出たファイトケミカルによる抗酸化作用はもちろん、塩分を使わないスープを飲み続けることによって、味覚が薄味に変わり、食事全体から摂取する塩分がへって自然に減塩ができたのでしょう。

おいしくて手軽に作れ、効果もあるので続けやすく、毎日、欠かさず飲んでいます。あきない工夫として、基本の野菜スープをベースに、ときどき牛乳を加えてミルクスープのようにしたり、りんごを加えて甘みを出したりしてアレンジすることもあります。

また、鶏肉などたんぱく質を加えたりしてもいいでしょう。一度にたくさん作って冷蔵庫で保存し、2〜3日で飲み切るようにしています。これからもずっと続けていきたい習慣です。

気をつけたい高齢者の低栄養

昨今問題になっているのが、高齢者の低栄養です。年をとると、肉や脂っこいものを避け、食事の傾向もあっさりしたものになりがちです。でも、低カロリー、低脂肪の粗食を続けていると、低栄養に陥りやすくなります。高齢者こそ、肉や魚などの動物性たんぱく質を積極的にとりましょう。

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