「4浪建築学科合格」でも、彼が語る"努力の虚しさ" 学校でのいじめや親との関係で悩んだ日々
東洋経済オンライン / 2024年10月27日 7時10分
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は4浪で中堅私立大学の建築学科に合格し、現在は建築士として活躍している安藤さん(仮名)にお話を伺いました。
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馬鹿にした人を見返したかった日々
今回お話を聞いた安藤さん(仮名)は、4浪で中堅私立大学の建築学科に進学し、現在は建築士として働いている方です。
今でこそホワイト企業で働いているものの、高校時代までは理不尽ないじめやパワハラに遭い続けていました。
安藤さんは、大学受験で自分を馬鹿にした人たちを見返すために、自宅で猛烈に勉強を重ねます。しかし、1日15時間にも及ぶ受験勉強を3年続けた安藤さんは、精神状態も限界に陥りました。その状態を救ったのは、4浪目で初めて予備校に通ったことでした。
なぜ、4浪目で初めて予備校に行く決断をしたのか。予備校に行って、何が変わったのか。浪人の日々を経て「努力はもういい」と悟った彼に、目標であった建築士になるまでの道のりを聞きました。
安藤さんは1970年代後半生まれ、関東のとある県に生まれ育ちました。大手企業の建築士の父親と、母親、弟、妹の5人家族です。
小さいころの安藤さんは、大人しい雰囲気の一方で、嫌なことには嫌だ!と明確に示す一面もあったため、よくいじめられたと当時を振り返ります。
「小学校のときはよくいじめを受けていました。進学した公立の中学校でも1年生、2年生のときはいじめられていたので、中学校までは、いじめられていなかった時期のほうが少ないです」
将来の夢は医者か建築士に絞られる
つらい幼少期~思春期を送った安藤さん。そうした生活から脱したいと思っていたこともあり、小学校から必死に勉強を頑張っていましたが、本人の頑張りに反して、中学までの成績は、ずっと「中~中の上」から上がることはありませんでした。
「中学の同級生が390人くらいいた中で、150~200番くらいだったと思います。国語や理科は得意だったのですが、中学に入ってから始めた英語はできるようになりませんでした」
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