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「光る君へ」ドラマ館、京都市内に開館しないナゼ 最終回まで2カ月「今めぐっておきたい」ゆかりの地

東洋経済オンライン / 2024年10月27日 14時0分

1000年前は歩いて、現代は電車で石山寺詣という趣向である。

石山寺詣をしたら、京阪電車に乗って大津『光る君へ』観光をしたい。紫式部の父・為時(ドラマでは岸谷五朗が演じている)が出家したと言われる三井寺の最寄り駅・三井寺駅は石山寺駅から20分。

三井寺は朝廷や藤原家との関係が深く、広大な境内はその力の強さを感じさせる。建物のほとんどが重要文化財や国宝に指定されているが、その一方で作者が不明で文化財指定されていない仏像もたくさんあって、これはこれで極めて個性的で味わい深い。

記録では道長が奉納した弥勒菩薩も秘仏として収められているらしい。

注意事項は、広くて体力が要ること。ネットで検索すると、石山寺は階段がきついという情報がたくさん出てくるのだが、三井寺のほうが広いうえに階段もあって、なかなかきつい。ペース配分に要注意。

石段を上りきったところの観音堂は、琵琶湖と大津市の市街を一望できるスポットになっており、その景色で歩き疲れをひととき忘れることができる。

大津が話題になった4年前の大河といえば…

余談だが、三井寺では『光る君へ』で道長の兄・道隆を演じた井浦新さんが撮った写真のクリアファイルが販売されている。10年ほど前に井浦さんは三井寺で写真展を行っていたのである。今回の大河出演もご縁が繋がったのだろう。

三井寺まで来たら、日吉大社にも足を伸ばしたい。三井寺駅から京阪電車で坂本比叡山口駅まで14分。比叡山延暦寺の守護神、神仏習合の神社で紅葉の名所である。

魔除けの猿も有名だが、境内の四方に比叡山から流れる大宮側の水を張り巡らしているのも特徴。参道を歩くだけでその水で清められるパワースポットと言われている。比叡山の麓なので夏でも少しひんやりした空気が浄化されそうな雰囲気を纏っている。

摂社の唐崎神社は、朝廷のお祓い場所(七瀬の祓い)として有名な場所で、道長もお祓いを受けてから比叡山を訪れたと伝わっている。

さらに足を延ばせば(ケーブルカーに乗って)、彰子ゆかりの比叡山延暦寺が。筆者は今回の旅ではここまではたどりつけず。海のように雄大な琵琶湖にも立ち寄りたかった。

これまた余談だが、日吉大社のそばには明智光秀ゆかりの西教寺がある。

大津は『麒麟がくる』(2020年)、『光る君へ』(2024年)と、近い時期に大河ドラマツーリズムの対象になっていたのだ。

ただ、『麒麟がくる』のときはコロナ禍だったので、大津市観光振興課は集客が望めず無念を味わったようだ。だからこそ、『光る君へ』では観光客数を増やそうと力が入っているように見える。

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