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「1杯200円~5万円まで」広がるコーヒーの世界 アジア最大のコーヒー見本市で見た驚きの商品

東洋経済オンライン / 2024年10月28日 9時40分

会場では各社オリジナルのコーヒー豆も販売されていた(写真:サザコーヒーロースター提供)

コロナ禍を経て人々の生活習慣も変化した。そのひとつが自宅での飲食をより重視するようになったことだ。飲酒では「イエノミ(家飲み)」、喫茶では「おうちカフェ」も浸透し、それを意識した商品も発売されている。

【写真を見る】ゲイシャ系のカップオン(1杯どり)商品。価格は400~5万円まであった

10月9~12日、東京都江東区にある東京ビッグサイトで「SCAJ2024」が開催された。「コーヒーに特化したイベントとしてアジア最大の国際見本市」をうたい、さまざまなコーヒー関連商品や器具が展示され、バリスタによる競技会も行われた。

筆者も現地に足を運び視察した。今回はその中から興味を引いたコーヒー豆や器具を中心にいくつか紹介したい。

コーヒー豆に果物・果汁を漬け込んだ商品

「アルプスコーヒーラボ」(Alps coffee lAb/本社:長野県松本市)が展示していたのはパッケージにさまざまな色×果物をあしらったコーヒーだ。「コーヒー生豆を副材の果物や果汁に漬け込み発酵させた」という。

果物系は、ブラジル産コーヒー豆に地元・信州産リンゴの果汁を漬け込んだ「APPLE」や「STRAWBERRY」(ブラジル産コーヒー豆+ラム酒+イチゴの果汁)、「BANANA」(コロンビア産コーヒー豆+バナナの果肉と果汁)などがある。他に「LEMON」(ケニア産コーヒー豆+レモン果汁)や「ORANGE」(ブラジル産コーヒー豆+オレンジ果汁)もあった。

「近年の浅煎り人気にも応えたフルーツ感のある商品です。看板商品は信州産のリンゴを使ったAPPLEですが、今回反応がよかったのはSTRAWBERRYとBANANAでした。今までにない味わいとして関心を持っていただいたようで、若い世代の方が多く購入されました」と専務取締役の九蘭滉太(くらん・こうた)氏はこう話す。

同社代表の斉藤博久氏は焙煎士でもあり、地元の松本市ではコーヒー店を運営する。そのひとつ「珈琲茶房 かめのや」は2016年オープン。地元民から愛された老舗喫茶店「翁堂茶房」を斉藤氏が引き継ぎ、リノベーションした。

「実店舗がある信頼性もあって、2021年から販売するこの商品も関心が高いです。コーヒーにこういう入口があるのも知っていただきたいですね」(九蘭氏)

1杯どりカップオンは1個5万円の品も

毎年、同展示会やバリスタ競技会で存在感を発揮するのが「サザコーヒー」(本社:茨城県ひたちなか市)だ。「パナマゲイシャ」(パナマ産のゲイシャ品種)を日本に広めた会社であり、今回もさまざまなカップオン(1杯どり)や焙煎豆が展示されていた。

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