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給食の「あの定番デザート」作る中小企業の"強さ" 超ロングセラー・アップルシャーベットの舞台裏

東洋経済オンライン / 2024年10月28日 8時30分

―アップルシャーベットは今年で43周年ですが、一番売れた時期はいつでしょう?

学校給食用デザートの種類が少なかった時代に一番売れたので、発売当時だと思います。

弊社でも今はプリンやゼリー、ケーキなど数多くの商品を手掛けており、うちで一番売れているのは七夕ゼリーです。七夕の時期だけの期間限定商品なのに、年間で100万個以上売り上げています。アップルシャーベットは年間40万個くらいですね。

ファミマ販売の裏側は、営業マンが納品から集金まで対応!?

―給食で食べた人も多いアップルシャーベットですが、ファミマでの販売がXで話題になっているのを見ました。

2024年現在、福島県のファミリーマート90店舗と、新潟県のファミリーマート70舗で販売いただいております。販売時期は3月、5月のゴールデンウィーク期間、7~8月ですが、これらの期間以外でも、店舗から個別に販売依頼があれば対応しております。

―福島県と新潟県のファミマだけでの取り扱いなんですね。

3年前の2021年にファミマさんから「売りたい」とお声がけいただいて始めたのですが、ファミマへはうちの営業マンが直々に1軒1軒回って商品を納めていて、お金の回収も営業マンが全部やっていて。だから営業マンが車で納めに行ける規模での販売になっております。

―え!営業マンが直々にコンビニへ納品? そんな人力な仕組みだったとはびっくりです。

私たちの商売は元々BtoBで、卸さん相手に大量に商品を納品するのが主流です。なのでスーパーやコンビニ等に1軒1軒納品するような物流網はありませんでした。

ですが、ファミマさんからお声がけいただいたときは「お客様に直接うちの商品を知っていただく機会を増やしたい」という社内の声が高まっていたタイミングでした。先ほどお伝えしたように地元福島でも知名度が低いのもあって、お客様との接点をもっと増やしたいと思っておりまして。

だから商品の配送をなんとかしてクリアして対応したいと考え、小規模であればうちの営業マンが直々に運ぶことで対応できるという結論に至り、ファミマでの販売に乗り出しました。

しかし、思った以上に売れ行きが良くて(笑)。最初は福島県だけで販売していたのが、今年2024年から新潟県でも取り扱いが始まったので、営業マンはうれしい悲鳴を上げています。

―福島90店舗、新潟70店舗とかなり駆け回っていますね。こんな小回りが利いた対応、大手だとなかなかないですよね。

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