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給食の「あの定番デザート」作る中小企業の"強さ" 超ロングセラー・アップルシャーベットの舞台裏

東洋経済オンライン / 2024年10月28日 8時30分

大手さんは大規模な物流ネットワークに最先端の技術、広い顧客基盤を持ち、高い物流パフォーマンスを持って利益を上げているので、中小企業が同じようにやるのは難しいですよね。できることは何でも挑戦しながら、ダメだったらすぐやめて、トライ&エラーを繰り返していけるのが中小企業の強みです。

ただ、さすがにもう営業マンが全部配送するのはもう限界なので、来年からは物流は商社に依頼する予定です。

―ファミリーマートの反響はいかがでしょう?

けっこう売れているようでご好評いただいております。また、アイスはいろんなメーカーが商品を作っているので、同じ売り場内でアイス同士が競合するという話を聞きました。その点、アップルシャーベットはアイスのように食べられるけれど少し違うジャンルの商品ということで、差別化ができているようです。

―たしかに、冷たいものを食べたいけれど、アイスとは少し違う気分の時に選ぶ商品ですね。最近の夏は猛暑日が多いので、そんなときはさっぱりと冷たいアップルシャーベットはぴったりです! ちなみに、ファミマ以外では、どこで買えるのでしょうか?

福島の5つの道の駅でも取り扱っていただいており「道の駅ふくしま」「道の駅国見あつかしの郷」「道の駅猪苗代」「道の駅なみえ」「福島県観光物産館」で購入できます。また、「アップルシャーベット.com」という自社ECサイトを運営しておりまして、こちらでも購入できます。

―道の駅やファミマに直接卸したり、営業マンのフットワークが軽いんですね。

実は一昔前までは全然そうではなかったんです。弊社は大手の下請けが主体だったので何もしなくても依頼が来る状態でした。だから営業マンは基本的に電話を待っているスタイルで、卸さんへ直接訪問するのは年末年始の挨拶くらいでした。

でも新工場が完成した2000年頃から赤字が続いて、会社が大きく傾いていました。このころから会社を立て直すために営業や業務の進め方を見直していくことになりました。

後編となる『給食メーカーが介護食に大胆進出して遂げた復活』では、赤字続きから回復した話、少子高齢化の時代を見据えて、学校給食だけでなく介護食や病院向け食品を開発していった舞台裏や、その根底にある「食の課題を解決する」企業方針について話を伺っていく。

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横田 ちえ:ライター

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