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「夜型の人」が朝スッキリ目ざめるルーティン3つ 体内時計は自分で簡単にコントロールできる

東洋経済オンライン / 2024年10月31日 9時50分

では、夜型の人が体内時計を朝型に変えることはできるのでしょうか。結論から言うと、やろうと思えば誰でもできます。きちんと段取りを踏んでトレーニングしていけば、ほとんどの方が朝型になるのです。

と言うのも体内時計は、自分で動かすことができるからです。まずはそのことをしっかり心に留めておいてください。

たとえば旅行で時差のあるところに行ったとき、最初のうちは辛いですがそのうち慣れてきますよね。これは人間の体内時計は、環境によって合わせる仕組みが備わっているからです。体内時計を自分でコントロールするには、少しずつ時間をずらしていくのがポイントです。

私がおすすめしているのは、30分ずつ早めていく方法。30分というと大した時間ではないように感じられるかもしれませんが、実際にやってみると意外に苦戦するかもしれません。中には2〜3日やってみて、「やっぱり自分には無理」と挫折する人がいますが、それはいくらなんでもあきらめが早すぎです。まずは、1週間は続けるようにしましょう。

挫折する人は決まって「やっぱり自分は夜型みたいで、朝は使い物になりません」と言います。でも安心してください。それはごく当たり前のこと。人間の体はそういうふうにできているものなんです。「夜型だから朝動けない」というわけではありません。

起床時間を早めるということは、自分の体内時計に逆らったことをやろうとしているわけです。体温も活動ホルモンであるコルチゾールも、いちばん低い状態、つまり1日でいちばんパフォーマンスの低い時間に無理やり起きることになるので、使い物になるはずがありません。

だから「そういうものだ」と思って、朝、頭が働かずボーッとしているだけの自分を「ダメなやつ」とか「結局、早起きは向いていない」などと決めつけないようにしましょう。

人はいつもと同じパターンの行動をしているのが、体も心もいちばん安定します。ところが早起きできるようになりたくて、起床時刻を普段よりも30分ずらすということは、これはもう体にとって「事故(非常事態)」以外のなにものでもありません。頭が働かなかったり体が動かなかったりするのは「想定内」と思ってください。実際、サマータイムを導入している国では、切り替わってから1週間くらいは交通事故が増えるそうです。

だから大切なのは、実践し始めて2~3日で「自分には無理」とあきらめたりしないことです。そこでやめてしまったら、永遠に早起きできる日はやってこないと腹をくくり、まずは1週間頑張りましょう。

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