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ヤリス/ノート/フィットに透けるメーカー事情 3車に見た「トヨタ/日産/ホンダ」強みと弱み

東洋経済オンライン / 2024年10月31日 8時40分

3台とも発売は同じ2020年。グローバルカーであるヤリスとフィットは、ガソリン車とハイブリッド車を用意しており、ほぼ日本向けのノートはハイブリッド専用車となる。価格は、エンジン車が150万円から250万円ほど、ハイブリッドが200万円から280万円といったところだ。

絶好調のヤリスとノート。苦戦するフィット

ヤリスの販売は絶好調で、2020年のデビュー年から現在まで、連続して登録車の年間販売台数ナンバー1をキープしている。2024年度上半期(4月~9月)の販売は、2位で7万3052台だ。

ただし、販売数はハッチバックのヤリスだけでなく、SUVのヤリスクロスとスポーツモデルのGRヤリスも含む。ヤリス単体では、半数の3万6000台前後だろう。

ノートの販売も、まずまずだ。2022年度の国内販売における電動車販売台数でナンバー1を獲得。2024年度上半期の販売は4万8339台で、4位だった。

ハッチバックのヤリスよりも、数多く売れていると考えていいだろう。登録車コンパクトハッチバックの“実質ナンバー1”といえる。一方、フィットは苦戦中だ。

初代や2代目は年間20万台以上も売れる大ヒット車であったが、先代の3代目から販売は減少傾向で、現行モデルの2024年上半期は3万1556台の販売で14位だ。ただし、今年の販売は前年比125.4%と上向いている。今後に期待といったところだろう。

デザインは三者三様で、はっきりとした違いと個性を感じることができる。精悍なヤリスにモダンなノート、そしてシンプルに仕上げたフィットという具合だ。

インテリアを見ると、ヤリスは真っ黒な内装でスポーティな雰囲気。ノートはインテリアもモダンな仕上がりで、フィットはシンプルでセンスがよい。3車ともエクステリアとインテリアのデザインは、同じ方向を向いているといえる。

クルマ全体のフォルムを横から見ると、ヤリスは明らかに他の2モデルと異なる。ルーフが短く、車体後部の上側がナナメにカットされているプロポーションだ。

ノートとフィットはルーフが長く、車体後部はより垂直に近い。ルーフの長さは後席と荷室の空間に直結する。つまり、ヤリスは後席頭上から荷室までの空間が、狭いのだ。

しかし、伝統的なコンパクトカーのフォルムとしてはヤリスが正統派で、ノートとフィットは、より現代的だ。

トヨタには、ヤリスのほかにヤリスクロスがあり、さらに荷室の広い「アクア」や空間効率を重視した「ルーミー」もある。ヤリスは、先鋭的にスポーティなキャラクターを狙ったのだろう。モデル数の多いトヨタだからこそできる、スタイルなのだ。

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