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セブン「上げ底疑惑」で社長発言がマズすぎた理由 言い方や、他企業との比較も悪手でしかなかった

東洋経済オンライン / 2024年10月31日 18時10分

セブン-イレブンの社長の発言がネット上で注目を集めている。長年存在した「上げ底疑惑」について言及したのだが、その“言い方”や“他社との比較”に疑問の声が殺到しているのだ(撮影:今井康一)

日本を代表するコンビニチェーン「セブン-イレブン」の社長発言が、ネット上で注目を浴びている。長年SNS上などでは「弁当容器の上げ底疑惑」が伝えられていたが、それにトップみずからが言及したのだ。

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社長発言が文春報道されたことで、X上では「上げ底弁当」がトレンド入り。ネットユーザーのモヤモヤに、ようやくある種の公式見解を出した形となるが、長年ネットメディア編集者として「上げ底疑惑」をウォッチしてきた筆者からすると、消費者の溜飲を下げるような十分な回答ではない、いやむしろ「マズすぎる」とすら感じられる。

10年前頃から出ていた「上げ底疑惑」

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は2024年10月10日、同社を「7-Eleven Corporation(仮称)」に社名変更して、コンビニ事業に注力する方針を示した。

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あわせて、祖業であるスーパーマーケット「イトーヨーカ堂」をふくめたコンビニ以外の事業は、中間持株会社「ヨーク・ホールディングス(HD)」へ分離するという。

ヨークHDをめぐっては売却検討の報道も出ており、一大流通企業の転換点となりそうだ。

そんな中、セブン&アイHDの専務で、セブン-イレブン・ジャパン社長である永松文彦氏の発言が、話題になっている。

10月25日公開の「文春オンライン」記事では、セブンの弁当が「上げ底」になっているといったインターネット上の風評に、永松氏は「なってませんでしょう?(笑)」「アコギなことはできないんですよ」「事実をもって投稿してほしい」と真っ向から否定。電子レンジで加熱するため、弁当容器には多少の傾斜が必要と主張していた。

これらのコメントが報じられたことで、Xでは「上げ底弁当」がトレンド入りした。ユーザーからは「なぜそんなに強気なのか」「現場を知らないのでは」など、手厳しい言葉が続出している。

セブンをめぐる「上げ底疑惑」は、降ってわいた話題ではない。X(当時のツイッター)の過去投稿を検索すると、すでに2010年ごろには言及されていた。弁当容器の形状に限らず、パッケージ容器に「具材が透けてみえているような模様」を施し、内容量を多く見せたがったのではないかとの指摘もある。

悪評は、放置期間が長いほど、払拭するのが難しくなる

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