アップルが「最新Mac」を3日連続で発表した驚き M1→M4チップ、AIで「0.1秒の快適さ」を追求する
東洋経済オンライン / 2024年11月1日 9時20分
【10月29日】
・ 12.7cm四方で高さ5cmと非常にコンパクトな新デザインを採用するデスクトップ型コンピューター「Mac mini」発表。
・ 新型Mac miniの上位モデルに、より強力な処理性能を備える「M4 Pro」チップを搭載。
・ M4 Proチップ搭載のMac miniに、これまでの2倍となる120Gbpsの転送速度を実現する新しい外部接続ポート「Thunderbolt 5」を搭載。
【10月30日】
・ MacBook Proを「M4」シリーズ搭載モデルへと刷新。
・ M3モデルで省かれていた3つ目のThunderbolt/USB 4ポートが、M4モデルにも追加される。
・ 上位モデルのみで選択できたカラー「スペースブラック」が、エントリーモデル(M4チップ搭載モデル)でも選択可能に。
・ 「M4チップ」「M4 Proチップ」に加えて、「M4 Max」チップ登場。
M1チップとM4チップの違いとは?
アップルは今回のM4ファミリーの採用について、どのような目的を持っているのだろうか。
特に、「Apple Intelligenceのために設計」というタグラインに対して、疑問がある。M4以前のアップルが設計したチップを搭載するMacでも、Apple Intelligenceを動作させることができるからだ。
M1チップに比べてM4チップは、機械学習処理の性能が3倍高速化しているという。
しかし取材の中で、M4チップだからといって現段階でApple Intelligenceでより多くの機能が使えるわけではないことが明らかになった。同様に、M1チップだからといって、機能に制限がかかるわけでもない。
ただし、その実行速度、反応速度については、違いが出てくるという。例えるなら、M1チップで0.2秒で反応が返ってくる処理を、M4チップでは0.1秒で済む、というレベルだそうだ。
アップルは、この0.1秒の速度向上に対して、大きな価値があると考えているのだろう。
日常的にAIを使う未来
アップルはMac上で、日常的に、文章の要約や構成、フォーマルやカジュアルなどの文体の変更、画像や絵文字の生成などをこなすようになる未来を想定している。
Apple Intelligenceは、Mac上に言語モデルを読み込み、多くの処理をクラウド上のサーバーを使わずに処理するため、Macのチップの処理速度が、生成AIの快適さに大きく影響を与えることになる。
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