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フジ「新人アナいじり」が許せないという人の盲点 被害者と加害者は誰か、本質が見落とされている

東洋経済オンライン / 2024年11月1日 18時0分

「『本当に酷い』フジテレビ 新人アナへの容姿イジり、半同棲ネタ動画も炎上…相次ぐ“時代遅れな悪ノリ”」

「『余計に印象悪い』『卑怯やな』新人アナに“容姿いじり”で大炎上中の女子アナら…“火消し対応”の方法に厳しい視線」

「フジ局アナの“半同棲否定&容姿いじり動画”の内輪ノリ…昭和的価値観に視聴者ゲンナリ」

これらは一部にすぎませんが、悪質なのは「ネット上のネガティブなコメントだけをピックアップしてタイトルに使用している」こと。メディアとは思えない公平性を欠いたスタンスの編集部がそれだけ多いということでしょう。

しかもネット上のコメントを使ってひどい言葉を並べて引きつけながら、「自分たちは言っていない」と責任逃れするような書き方もメディアとしては批判されるところです。

ネガティブな感情を蓄積させる人が増加

2010年代前半あたりからネット上では、「フジテレビは内輪ノリ、時代錯誤、ハラスメントがひどい」が定番の叩き方となっていました。特にアンチテレビ派の反応を誘ってPVを伸ばすものとして、すでに10数年にわたって使われてきた手法です。そろそろこのような一部メディアの利己的な戦略に気づき、これに乗らないほうがいいのではないでしょうか。

また、筆者の元には4月の段階から「上垣アナについて書いてほしい、コメントがほしい」という依頼が複数のメディアからありました。「この段階で新人アナを扱うのは本人にとって不利益になるから」と丁重に断りましたが、「数字が取れるかも」という理由だけで採り上げようとするメディアは少なくありません。

上垣アナにとっては人生における重要な一歩を踏み出す時期であり、メディアが足を引っ張ることは避けるべきでしょう。

筆者は長年、悩み相談のコンサルをしてきましたが、その2010年代前半あたりからネガティブな感情を蓄積させる人が明らかに増えました。中でも、自分の人生に直接関係のない人々への批判は、心の中に攻撃性や後ろめたさなどを蓄積させる最たるもの。

「こういうことを書いたらこれくらい傷つける」とある程度わかっていながら無関係の人を叩くのですから、自らの残酷さを自らの心に刻みつけているようなものなのでしょう。

「いつか自分も叩かれるかもしれない」という怖さを抱えて生きることにもなりますし、あおるメディアとそれに乗る人々の共犯関係に流され、自分の感情や人生を乱されているとしたら何とももったいない話です。

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