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男性の3人に1人が経験「ちょいもれ」を防ぐ方法 「尿トラブル」はその場しのぎの対策も有効

東洋経済オンライン / 2024年11月2日 18時0分

お腹に力が入る要注意行動

お腹に力が入るともれてしまう人は、腹圧のかかる動作を知って、それを避けることで生活の不便や不快を減らすことができます。動作自体を避けることができなくても、この動作をする瞬間に下半身に注意を向けるだけで、ずいぶん、もれのリスクを回避できます。腹圧がかかるのは、次のような動作です。

・くしゃみ、咳をする

・笑う

・「よっこらしょ」と立ち上がる

・走る

・重い荷物を持つ

・思いきりハッと息を吸い込む

・なにかを思いきり引っ張ったり押したりする

・歌う、管楽器を吹く

・腹筋運動をする

くしゃみや咳を我慢するのは、なかなか難しいかもしれませんが、「ハックショーン!!」とダイナミックにするのではなく「くしゅっ」と控えめにするだけでも違います。心がけてみてください。

男性の3人に1人が経験する排尿後の「ちょいもれ」

排尿後のちょいもれ男性は「ミルキング」を

「尿をした後に"ちょいもれ"して、ズボンにシミをつけた」。男性の3人に1人が、こんな経験があるとされます。早い人は30〜40代で、多くの人が50代前半で経験しています。1日に何度もやってしまう人もいれば、月に数回という人もいます。

排尿後のちょいもれは、尿道にまだ尿が残っているために起きます。男性は尿道が長いので、湾曲した部分に尿が残るのはしかたないこと、それが後から少しもれるのもしかたのないことです。

そんな男性には、「ミルキング」という対処法があります。排尿後、尿道に残っている尿を指でこそぐように絞り出して、ティッシュやトイレットペーパーで受け止めるのです。そうすれば、下着やズボンを汚しません。個室に入って行うとよいでしょう。

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

まずは、大きく深呼吸を

緊張したら、トイレに行きたくなった。あなたも、こんな経験があるでしょう。事実、泌尿器の問題ではなく、心理的な問題でトイレが近くなることもあります。

「人前で話す場面の前にトイレに行きたくなる」「交通渋滞に巻き込まれるとトイレに行きたくなる」などなど。精神的なストレスがあると、まだ膀胱に尿がたまっていなくても、脳の中にある"排尿中枢"が刺激されてしまうことがあります。脳はとてもデリケートなのです。仕事のプレッシャーや、「外出先でトイレがなかったらどうしよう」などという不安による"心因性の頻尿"もあるのです。

気持ちの持ち方を変えるのは難しいかもしれませんが、「心因性の頻尿かも」と思う事態に遭遇したら、まずは、大きく深呼吸を。テレビやスマホなどに集中するのも、心因性の尿意を防ぐ一助になります。

心因性の頻尿は体質でも病気でもありません。そもそも、本当に膀胱に尿がたまっているわけではないのです。どうか、安心してください。

髙橋 悟:日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野主任教授

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