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女性の起業に必要な「最後は自分で決める」姿勢 夫から「いつまで続けるの?」と言われないために

東洋経済オンライン / 2024年11月2日 15時0分

また、矛盾しているようですが、専業主婦からの起業は、まずはパートに出ることにメリットもあります。起業初期は、参考にする本を買ったり、必要であれば少額のセミナーを受けたりと、勉強資金がかかります。

さらに、家計に貢献していないと、夫から「何をしているの?」「それはいつまで続けるの?」「そんなことするならパートに出たら?」などと言われてしまうケースもあります。

自分の負い目をなくすためにも、月に3万~5万円くらいの収入を確保したほうが、起業のための活動がしやすくなります。ただし、起業に使える時間はある程度確保したいので、週2~3日、1日3時間くらいの短い時間のパートがいいでしょう。

資格取得よりもオリジナルサービス

起業は「自分のできることからはじめること」が大切です。とくに、資格を取得することのデメリットに焦点を当ててみましょう。

じつは私自身も、起業をするために多くの資格を取りました。「だれかのお墨つきをもらいたい」「資格がないと教えられないんじゃないか」と思ってのことでしたが、それには多くのデメリットがありました。

デメリット①決定権を他人ににぎられてしまう

認定講師になるということは、あなたの事業の重要な決定権を他人ににぎられるということです。価格も協会で決められていて、サービス内容の変更も制限されてしまうので、長期的にビジネスの自由がなくなります。

また「協会のリーダーが変わる」「商品ラインナップが変わる」など、自分ではどうにもならない要因で、売りものが突然なくなるリスクもあります。これでは、思うように売上を伸ばすことも、やめる・やめないの判断をすることもできません。

デメリット②相場に価格が左右されてしまう

職種によっては、相場感で価格が決まってしまうということもあります。たとえば、税理士さんの場合、税理士資格を持っていないとできない業務があるので、資格が必要です。

ところが、価格という点では残念なこともあります。私の知り合いの税理士さんが言うには、コンサルティング業をしようと思ったときに、「税理顧問料は3万円から5万円くらいだよね」と相場から価格の判断をされてしまうそうです。

税務処理とは別の内容で、本当は月15万円くらい欲しいのに、資格の相場に引っ張られて高い価格を提示しづらいということがあります。

デメリット③お客様が競合へ流れやすい

同じ協会の講師との差別化が困難なことも、問題点としてあげられます。一度あなたのサービスを受けたお客様が「同じサービスならば、ほかの講師からも受けてみたい」と、違う講師に流れることがあります。

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