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大飛躍の国民民主「石丸伸二支持層」が支えた根拠 若年層から支持された国民民主に見た"デジャブ感"

東洋経済オンライン / 2024年11月3日 7時55分

10月初旬、石丸伸二氏(写真左)とYouTubeのビジネス系動画メディアで生対談した国民民主党の玉木雄一郎代表(画像:YouTubeチャンネル「ReHacQ」より)

自由民主党が2009年以来、15年ぶりに単独過半数を割り込む結果となった第50回衆議院選挙。野党では特に立憲民主党と国民民主党が支持を集め、躍進を遂げました。

【図表】“石丸伸二支持者”が衆院選で国民民主を「熱烈支持した痕跡」

今回の選挙でキーとなったのは、若年層です。

総務省が10月28日に公表した数値によると、小選挙区の投票率は53.85%。前回の2021年と比べて2.08ポイント減少し、戦後3番目に低い結果となりました。特に若年層の投票率が低い傾向で、全世代の中で最も低いのが20代でした。

20代や30代の政治離れが指摘されており、政治に対する不信感や関心の低さがその背景にあるとされています。

一方で、それら若年層の投票した党が飛躍した一面もあります。

日本テレビ系列と読売新聞社が行った出口調査によると、20代および30代の投票先として、比例代表では国民民主党が20%を超えて最も支持を集めており、若年層からの高い支持を示しました。それにより同党は7議席から28議席まで伸ばし、政局のキャスティングボートを握る存在となりました。

また、同調査によれば、既存政党に不信感を抱く無党派層も、立憲民主党や国民民主党を支持する傾向が見られています。

衆院選と都知事選の動画から約1.8万件のコメントを分析

このような傾向から思い出されるのは、2024年の東京都知事選。元安芸高田市長の石丸伸二氏が、今回と同様に若年層や無党派層から支持を集めた点と共通しています。

そこで今回は、YouTube上でのインターネット世論の反応が、それぞれ同様の傾向を示しているかどうかを仮説とし、分析を行いました。

分析対象データとして、衆院選前の2024年10月17日から26日にかけて「衆院選」をキーワードにヒットした動画のうち、再生回数が多い順に200本を収集しました。また、各動画から関連度順に最大100件のコメントを抽出し、合計1万7885件のコメントを分析対象としました。

比較対象として、今度は都知事選前の2024年6月20日から7月6日までの間に「都知事選」に関連する再生回数上位の動画200本も同様に収集し、各動画から最大100件のコメントを収集、合計1万9153件を分析しました。

まずは、衆院選関連動画について、動画タイトルに基づき各党や代表者名が含まれているかどうかで党ごとに分類し、獲得議席とあわせて可視化を行いました。

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