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大飛躍の国民民主「石丸伸二支持層」が支えた根拠 若年層から支持された国民民主に見た"デジャブ感"

東洋経済オンライン / 2024年11月3日 7時55分

その結果、現政権である自民党関連の動画数が最も多い一方で、国民民主党関連の動画が次に多く、同党への注目度が高いことが示されました。また、れいわ新選組、参政党、保守党なども、獲得議席数に対して高い再生数を得た動画が多く、一定の関心を集めていることがわかりました。

ただし、小規模な政党やその支持者は、大手メディアでの露出が限られているため、SNSやYouTubeなどのプラットフォームを積極的に活用して情報発信を行っていると考えられます。これにより、オンライン上での視認性が高まり、関心を集めることで動画の再生数も増加している可能性があります。

ネットで不人気の自民党と、高い支持を得る国民民主党

続いて、衆院選データセットに含まれるそれぞれの動画コメントについて、アメリカ・オープンAIの大規模言語モデル(LLM:膨大なテキストデータから学習し、人間の言語を処理する)「GPT-4o-mini」を活用し、各コメントが人物や団体名に対してどのようなスタンスを表明しているか、またその理由について一件ずつ抽出しました。

なお、LLMによる自動判定であるため、一部に誤りが含まれる可能性もある点には留意が必要です。

すると、圧倒的に自民党に関するコメントが多く、さらにその反応はネガティブなものが大半であったことがわかります。まさに今回の自民党大敗を招いた背景とも言えるでしょう。

これは特に若年層や無党派層からの既存政党への不信感や長期政権への反発が影響していると考えられます。また、オンラインの匿名性が批判的な意見の表出を促進し、ネガティブな反応が増幅されやすいということもあるでしょう。

自民党の中では、同党の高市早苗氏について言及が多く、内容もポジティブな反応が目立ちました。これは依然、ネット上で高い人気があることの証明でしょう。総裁選での存在感が、衆院選のオンライン世論にも影響を及ぼしていることが考えられます。彼女の発言や立場が特定の層に対して強い支持を集めているということです。

そして特筆すべきは、自民党に次ぐコメント数があった国民民主党に対する、多くのポジティブな反応です。

ここから、同党が若年層の関心を引く政策やリベラルなスタンスが支持されていることがうかがえます。無党派層や既存の政党に不満を持つ層からの支持を得ており、国民民主党がオンライン世論で「改革志向」や「若者向け」のイメージを確立していることが示されています。

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