「円安で保険料払えない」外貨建保険にどう対処? いったん解約はありだが、注意点も
東洋経済オンライン / 2024年11月4日 7時40分
「長引く円安で、加入した当時に比べて保険料が1.5倍になりました。このまま払い続けるのはもう無理です」
これは、外貨建生命保険、特に米ドル建生命保険に加入されている方々から、最近よく聞こえてくる切実な声です。
米ドル建保険とは保険料を米ドルで払い込み、満期保険金や死亡保険金、解約返戻金などを米ドルで受け取る保険商品のことです(円で払込みや受取りができる場合もあります)。
こうしたドル建保険は、円建保険よりも予定利率が高いことが魅力的であるため、加入されている方も少なくありません。ただ、ドル建保険は、保険料が為替相場によって変動するため、この歴史的な円安で保険料が上がり、支払いが困難になっている方が急増しているというわけです。
そこで今回は、こうした外貨建保険について、実際に私の元に寄せられたご質問や改善例、ポイントなどについてご紹介させていただきます。
Q1:急激な円安で、米ドル建生命保険の円換算保険料が加入した時の約1.5倍になってしまいました。このまま続けていてもよいのでしょうか? いつか保険料が払えなくなってしまうのではないかと心配です。
まず最も大切なことは、そもそも、なぜその保険に加入したのか、加入した経緯や、米ドルで保障や資産を持つ意味など、もう一度思い出して整理してみることです。
自分ではなかなか思い出せなかったり、当時の資料や、契約概要が見当たらなかったりすることも多いため、加入した際の担当者や保険会社に問い合わせてみることが必要になりますが、その際のポイントを以下にご紹介します。
ケース①:加入した当時は子どもがまだ生まれたばかりで、将来に備え、万一の際の保障が必要だったという場合
もう子どもが社会人になって自立できていれば、それほどの保障を持ち続けている必要はなくなっている可能性があります。この場合は、保障(保険)金額を減らすことで、保険料も減らすことが可能になります。
ケース②:学資保険など、子どもの教育費の貯蓄と万一の保障を兼ねて加入していた場合
これから大学進学などを控えている子どもの教育費の積立でもあるため、安易に減らしたり、解約したりしてしまうと、いざ進学となった際に必要な金額が貯まっていない、あるいは親にもしものことがあった際に子どもが教育費を払えなくなってしまうという事態にもなりかねません。
できる限り今の保険契約を続けたいところですが、どうしても保険料が高くて払えないという場合には、「払済み(払込み停止)」という形により、解約ではなく、保険料の払込みをストップして、契約はそのまま継続させることが可能です。
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