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御社の「採用サイト」が見向きもされない理由 企業は「情報」を発信するだけでは届かない

東洋経済オンライン / 2024年11月5日 16時0分

(撮影:今井康一)

経営者の言語化・コンテンツ化のサポートをしている竹村俊助さんは、「社長の言葉は360度に効果がある」と語ります。経営者は事業にまつわるあらゆる営みのど真ん中にいます。PR、IR、採用広報、社内を含め、会社のあらゆるコミュニケーションの中心にいる、企業の中で最もレバレッジの効く存在が社長です。

これまで企業はメディアと連携しながら言葉を届けてきました。しかし、時代は変わりました。マスメディアを通じた企業のコミュニケーションがうまく機能しなくなってきたのです。テレビや新聞を見る人が減り、ただ広告を垂れ流すだけでは効果がないどころか逆に嫌われてしまいます。

それらが効果を失れつつある今、何をすべきか? それは「経営者自身がメディアになる」ということです。経営者がメディアを使う、ではなく、経営者自身がメディアになる。その効果は計り知れないものがあります。

経営者の発信のポイントについて、竹村さんの著書『社長の言葉はなぜ届かないのか? 経営者のための情報発信入門』より、一部抜粋してご紹介します。

「情報」では届かない

企業が発信すべきなのは「情報」ではありません。「コンテンツ」です。なぜコンテンツを発信する必要があるのか? そんな話から始めたいと思います。

今は情報過多な時代です。これまでは情報自体が希少で価値があったため、情報を流すだけでも見てもらうことができました。しかし今は、誰もが発信できるようになり、世界には玉石混交の情報が溢れるようになりました。ただの情報では見向きもされませんし、もし見聞きしてもスルーされることがほとんどです。だから、コンテンツにする必要があるのです。

では、コンテンツとはそもそも何なのでしょうか? ここ数年でコンテンツという言葉をひんぱんに耳にするようになりましたが、きちんと説明できる人は多くありません。辞書で調べてみると、意味のひとつに「インターネットなどの情報サービスにおいて、提供される文書・音声・映像などの個々の情報。デジタルコンテンツ」とあります。これも、わかるようでよくわかりません。

僕なりにコンテンツを定義するなら「何かしら心が動くもの」です。映画、音楽、マンガ、小説……これらは言うまでもなく、喜怒哀楽などの「感情が動くもの」なので「コンテンツ」です。例を出してみましょう。

次の内容は「情報」です。株式会社インターネットという会社を設立した。事業内容は通信インフラの整備だ。

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