東急が「ベトナムの工業地帯」に造る近代都市の姿 日本での「都市開発」経験がベトナムで生きる訳
東洋経済オンライン / 2024年11月6日 11時0分
「ベトナムの経済成長には目を見張るものがあります。ベトナムに足を運んでみれば、誰もがその活気に驚き、多くのビジネスチャンスがあることにワクワクするはずです」
そう語るのが、28歳で日本人初のベトナム公認会計士となり、ベトナム初の日系資本会計事務所(現・I-GLOCALグループ)を創業、現在はホーチミン、ハノイ、東京に拠点を設け、大手上場企業を中心に1000社超の日系企業のグローバルビジネスをサポートしている蕪木優典氏だ。
蕪木氏の新刊『加速経済ベトナム――日本企業が続々と躍進する最高のフロンティア』の内容の一部を編集・抜粋し、ベトナムビジネスの魅力の一端をお届けする。
東急のノウハウを生かしてゼロからまちをつくる
日系企業によるベトナムでの大規模な不動産開発といえば、東急の取り組みが代表的です。
【画像】東急が開発し、入居率がすでに90%を超えているマンション「SORA gardens Ⅰ」。
東急はホーチミン市近郊のビンズン新都市(ビンズン省)において、国営企業のベカメックスIDCと合弁会社(BECAMEX TOKYU)を設立し、大規模なまちづくりを展開中です。
ビンズン省はホーチミン市の北部に位置する人口約300万人の省で、年間平均3%以上という安定した人口増加を続けています。ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)をはじめとした工業団地開発などのおかげで、FDI(外国直接投資)はハノイ市を超え、全国2位になるなど、国際的にも注目を集めている地域です。
ビンズン新都市の開発は旧市街に点在していた省政府機能を新都市に移転して、統合庁舎をつくり、その庁舎を中心として1000haの新都市を形成するというものです。
その過程でビンズン省とベカメックスIDCはまちづくりに関するノウハウ面でのパートナーを探し、100年超の歴史と「ジャパン・クオリティ」を有する東急に協力を依頼。東急もビンズン新都市の開発に可能性を感じ、合弁会社を立ち上げ、一丸となってまちづくりに臨むことになったのです。
工業地帯に造った「TOKYU Garden City」
BECAMEX TOKYUがまちづくりをはじめた2012年のビンズン新都市には、広大な敷地が広がるばかりでした。
しかし今では、移転した省庁舎や国家規模の開発が行われている行政関連オフィスはもちろん、BECAMEX TOKYU が手掛ける「TOKYU Garden City」には美しく機能的な住宅や商業施設などが立ち並びはじめ、開発が加速しています。
この記事に関連するニュース
-
「Royal Island (Vu Yen) プロジェクト」内の新街区に追加参画
Digital PR Platform / 2024年12月19日 15時0分
-
ベトナム・ビンズン新都市において、ベカメックス東急が手掛ける新たな分譲マンション「SORA gardensIII」「MIDORI PARK The NEST」が今冬に着工
PR TIMES / 2024年12月11日 14時45分
-
ベトナム・ビンズン新都市において、東急とNTT都市開発が手掛ける分譲マンション「MIDORI PARK The GLORY」が2024年10月に竣工、2025年1月から入居開始
PR TIMES / 2024年12月11日 14時45分
-
ベトナム・ビンズン新都市におけるまちづくり「TOKYU Garden City」プロジェクトの取り組みが「第10回プロパティグル・ベトナム・プロパティ・アワード」の2部門で受賞
PR TIMES / 2024年12月11日 14時45分
-
【両備グループ】ベトナムに3棟目の自社倉庫が完成 12月1 日より営業開始
PR TIMES / 2024年12月6日 18時45分
ランキング
-
1上皇さま91歳、上皇后さまの様子を気遣いながら静かで穏やかな日々…ハゼの研究も週3回
読売新聞 / 2024年12月23日 0時0分
-
2中3の男子生徒、川に転落し死亡 友人と釣り中に 千葉・香取
毎日新聞 / 2024年12月22日 19時22分
-
3雪かき作業中よりも… 屋内での低体温症に注意 「しっかり暖を」
毎日新聞 / 2024年12月22日 19時50分
-
4捜査警戒か、事件後外出控える=中学生死傷、逮捕の容疑者―福岡県警
時事通信 / 2024年12月22日 16時57分
-
5千葉県内の民家で強盗致傷事件相次ぐ 刺された住人も、容疑者は逃走
毎日新聞 / 2024年12月22日 17時4分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください