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東京で「お金のない若者」が排除され起きている事 ディズニーも高嶺の花、カフェすら混んで座れない

東洋経済オンライン / 2024年11月6日 8時35分

昨今、都心の都市には座る場所や立ち止まる場所が少ない。その結果、カフェがとにかく混雑するようになっているが、カフェにも入れないことも増えている(筆者撮影)

私は「東京に『座るにも金が要る街』が増えた本質理由 疲れてもカフェに入れず途方に暮れる人へ」という記事で、渋谷を中心に「座れない」街が増えていると問題提起した。街にいるとき、ちょっとひとやすみ……というのが難しいのだ。カフェはどこも混んでいるし、ベンチは座りにくい。

【画像】カフェにも入れない渋谷、若者はこんな場所で過ごしている

その背景には、渋谷に集まってきたビジネスマンやインバウンド観光客向けの再開発が行われて都市が高級になったこと(ジェントリフィケーション)、さらに防犯意識の高まりから「排除アート」が増加したことなどがある。

この結果、これまで渋谷が抱えてきた「若者」が知らず知らずのうちに街から「排除」されている。今回は、そんな「若者の排除」の現状、そしてその後に待っているかもしれない都市の風景をレポートする。

カフェ難民の増加が表す「無料で休めない街」

「渋谷のカフェどこも激混み問題」に関するニュースをよく聞く。例えば、集英社オンラインは2024年10月16日に「なぜ都会では“カフェでひと休み”すらできないのか?「カフェ難民」が続出している根本的原因」という記事を出した。

この記事はXを中心に大きな反響を呼び、Xのトレンドに「カフェ難民」が上がるとともに、Yahoo!ニュースのコメントも3000件を超えるまでになった。みんなこの問題に一言あるのだ。

【画像11枚】「カフェすら座れない」「ディズニーも40代以上の利用者が増加」……東京で静かに進む、お金のない若者の排除の実態と、都市に生まれている驚きの光景

個人的に面白いと感じたのは、「そもそもカフェで休もうという思考が変。街で休める場所を作るべき」というコメントだ。

言われてみれば、なぜ私たちは「一休み」というと「カフェ」を思い浮かべるのだろう。それぐらい、「街中で休む」という選択肢が私たちの中にないのだ。

カフェだって入るのにある程度のお金はかかるわけだし、「無料で休む」となると、その選択肢はほとんどない。

渋谷の若者は「MIYASHITA PARK」へ

こうしたあおりを、もっとも受けるのは若年層だろう。

これまで、渋谷は「若者の街」と呼ばれてきた。現在では再開発でビジネスパーソンやインバウンド向けの街になりつつあるが、それでも週末になれば若い人の姿を多く見かける。筆者は20代半ばだが、筆者自身や友人も「とりあえず渋谷」という人はまだまだ多い。

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