「応募者が少ない」採用に困った会社に欠けた視点 会社が「選ばれる時代」の採用コンテンツの作り方
東洋経済オンライン / 2024年11月6日 9時30分
経営者の言語化・コンテンツ化のサポートをしている竹村俊助さんは、「社長の言葉は360度に効果がある」と語ります。経営者は事業にまつわるあらゆる営みのど真ん中にいます。PR、IR、採用広報、社内を含め、会社のあらゆるコミュニケーションの中心にいる、企業の中で最もレバレッジの効く存在が社長です。
これまで企業はメディアと連携しながら言葉を届けてきました。しかし、時代は変わりました。マスメディアを通じた企業のコミュニケーションがうまく機能しなくなってきたのです。テレビや新聞を見る人が減り、ただ広告を垂れ流すだけでは効果がないどころか逆に嫌われてしまいます。
それらが効果を失れつつある今、何をすべきか? それは「経営者自身がメディアになる」ということです。経営者がメディアを使う、ではなく、経営者自身がメディアになる。その効果は計り知れないものがあります。
経営者の発信のポイントについて、竹村さんの著書『社長の言葉はなぜ届かないのか? 経営者のための情報発信入門』より、一部抜粋してご紹介します。
「採用」に効くコンテンツの作り方
僕がお声がけいただくきっかけとして最近多いのがやはり「採用に困っている」というものです。具体的には「応募者が少ない」「知名度が低くて見つけてもらえない」「応募はあってもミスマッチが多く離職者も多い」といったもの。多くの企業がビズリーチやウォンテッドリーなどの採用エージェントに頼っていますが、それでもいい人が集まらない。そこで、僕らにご相談いただくケースが増えているのです。
当然ながら、同業他社も同じように採用エージェントに頼っているわけです。そのなかで自社を選んでもらうためには、何らかの「差別化」をする必要がある。僕らはエージェントに頼る前に、まず「会社について知ってもらい、信頼してもらい、好きになってもらう」ことが大切だとお伝えしています。
「採用=恋愛」
よく言われるたとえかもしれませんが、採用というのは恋愛みたいなものです。恋愛は、まず相手に自分の存在を認識してもらって、信頼してもらい、好きになってもらう必要があります。採用活動も同じです。無数にある会社のなかから自分の会社を認識してもらい、信頼してもらい、「ここで働きたい」と思ってもらう。難しいように思えますが、次の3つのステップを踏むことさえできれば、会社に合った人に入社してもらえるはずです。
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