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自分の価値に自信がない人に共通する「悪いくせ」 ほめられたときは素直に受け止めることが大切

東洋経済オンライン / 2024年11月8日 15時0分

私も「有山さんって話が上手ですね」などと言われることがあります。私は小さい頃から人前で話をすることが大の苦手で、小学校の学芸会では一番セリフが少ない役を選んでいたほどでしたから、とても意外でした。自分では低いレベルだと思っていますが、話が上手と言われたことで、「あ、自分ってそうなんだ」と再発見することができました。ただ、そんなふうに思えない人もかなり多いのではないでしょうか。

たとえ嬉しくても、真っ正直に「そうなんです、私はすごいんです!」とは言いにくいですし、そもそも本当に自分は大したことがないと思っているわけですね。

謙虚であることは美徳です。度が過ぎると嫌味に感じられることがありますが、基本的には、傲慢な人よりも謙虚な人のほうが人当たりは良いとされています。日本人の感性だと、なおさらでしょう。

ただ、一方で「もっと自信を持て」と言われることもあります。自信のなさはマイナスに捉えられてしまうこともあるからです。

ビジネスはもちろん、スポーツでもそれは顕著です。サッカーの本田圭佑選手はその独特のワードセンスが人気です。自信をみなぎらせた発言はときに「ビッグマウス」とも形容されましたが、本田選手ほど実力があり、有言実行する姿は、とても輝いて見えます。やはり自信がなければ、厳しい勝負の世界で勝つことは難しいのでしょう。

そう思うと自信がなさすぎるのも考えものですが、なかなかあのメンタルは真似できるものではありません。

自信を持とうとか、素直になろうとか、自分の心や感情を変えようとしてもうまくいきません。「自分はすごいんだと思え」と言われたって無理ですよね。ですからまずは、自分の「価値」というふうに客観視して、「誰と」という他者との関係性に目を向けてみましょう。

自分を素直に価値化できる人が返すひと言

謙虚なのはいいことでも、そればかりだと謙虚ぐせがついて、どんどん自分を過小評価してしまいがちです。かといって自信満々に振る舞うのは難しいし、他人に自信過剰と思われるのも嫌です。そんなときには、フラットに自分の価値を受け止める練習をしましょう。嫌味なくそれができている人は、ほめられたときにこう返します。

「ありがとうございます」

「嬉しいです」

私はこれを聞いたときに、自分を卑下するわけでもなく、かといって自慢げでもなく、とても健全な心の持ち方だと感じました。

自分に向けられた悪口は率直に受け入れなくてはなりませんが、ほめられたことを素直に受け止めることも、同じくらい大事なことです。

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