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日本では"尻軽"と誤解「bitch」の主な使用法4つ ネイティブが真に伝えたい英語のニュアンス

東洋経済オンライン / 2024年11月8日 8時55分

例えば、too much informationという表現。直訳すると「情報多すぎ」ですが、意外な意味で使われることがあります。「こんな話をわざわざ人前でしないで」と思う内容を、大勢の集まりで披露してしまう人いますね。こういうときネイティブはtoo much information(略してTMI)と言うのです。これは「それは他人に言うことじゃない」「聞いているほうが恥ずかしい」という意味です。

例えば、私のパートナーの親戚のおじさんは、親族の集まりでは必ず酔っぱらって自身の性的嗜好について話し出すのですが、それが始まると、その家の兄弟たちはThat’s a little too much information.などと呟き、それぞれ自分の妻や子供たちの肩をつかんでサーッと離れていきます。

too much information(TMI)は割に新しい言い回しで、それ以前は《過剰に共有する》という意味のoversharingを使って、You’re oversharing. と言ったり、《必要以上の》という意味のexcessive を使って、That’s a bit excessive.(それはちょっと必要以上だね)などと言ったものですが、1990年以降はもっぱらTMIを耳にするようになりました。

また他の例としてMy bad.(直訳すると「私の悪さ」)。これは「自分の落ち度」を意味するスラングで、「ごめん」「すまない」と和訳されます。きちんとした英語ではIt’s my fault.となりますが、スーダン出身のNBA選手マヌート・ボルはこれが出てこず、代わりにMy bad.を連発。それがチームメートに広がったのがMy bad.の発祥だとか。

My bad.は90年代以降よく聞かれるようになったフレーズのようで、同時期に放映され始めたアメリカのアニメ『ザ・シンプソンズ』のお父さん・ホーマーもよく口にします。I’m sorry.には真摯さがありますが、My bad.はややすっとぼけた響きで、ストレスなしに口にできる感じです。

I’m sorry.は「ごめん」の他に「(この度のことは)お気の毒です」と同情の意を表すのにも使えますが、My bad.にはそのような意味はないので、お葬式の場でI’m sorry.の代わりにMy bad.と言ってしまうと、故人の死因を作ったのかと思われギョッとされてしまいます。

思いがけないスラングフレーズにご注意を!

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