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「本当は嫌なのに断れない」がなくなるすごい方法 罪悪感を覚えて曖昧さを残すとお互い損する

東洋経済オンライン / 2024年11月11日 11時0分

そんな相手にとっては、壁であるはずの根拠や背景も「その気になればなんとかできるもの」に見えているのかもしれません。そんな目線の相手には、断っても断っても気持ちの変化が起こりません。むしろ、ポジティブな未来へ辿り着けるようより強くアクセルを踏ませてしまうだけです。

断る際には、無理して頼んだ先の「マイナスな未来」を相手に想像させることが効果的です。具体的なリスク、問題点を説明することで、相手は自らの依頼が現実的でないことを理解し、その結果を想像するようになります。

「ルール上、できないんです」では足りません。「ルールに違反してしまうので、取引先にまで迷惑がかかります」といったようにマイナスな未来を共有することで、相手もあなたと同じように状況を検討できるようになります。

了承できない背景を、あなたにはどうしようもできないような周辺への影響まで伝えていくことで、相手も客観的に状況判断が下せるはずです。

さあ、まだ相手が引き下がってくれません。時間を空けて、再び依頼を持ちかけられることもあるでしょう。あなた自身も、なんだか申し訳なくなっているかもしれません。断る側こそ、メンタルを消耗してしまうからです。

状況が変わっていないのであれば、優しさを見せることなく改めて根拠や背景を強調しましょう。マイナスな未来を、「前回から時間が経った分、ますますスケジュールが足りなくなっています。このままではクライアントの求める納期に間に合わせることが非常に厳しいです」と強く訴えるのです。

こちらからの要望を訴えて落とし所を探す

どうすればこの状況を変えられるのか、交渉に持ち込むのも手です。ただ単にお互いにしっかり話し合うようにするのではなく、「この仕様を変えることができれば、引き受けることが可能です」とこちらからの要望を訴えて互いの落とし所を探すわけです。

上司や他のメンバーなど、第三者に入ってもらうことも効果的です。断るというのは精神をすり減らすことですから、1対1で対応し続けるのではなくその負担を分散するのです。それでは、さまざまな断り方をみていきましょう。

それは無理です→ここまでなら可能です

断り方の難しいところは、時として相手を傷つけてしまうことです。強い表現を用いれば用いるほど、相手にダメージを与えるかもしれません。そんな状況を想像して、あなた自身が罪悪感を覚えてしまうかもしれません。断るのが苦手な人は、このパターンが多いように思います。

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