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大切な人の喪失「悲しみと後悔」にどう向き合うか 悲しみとうまく「距離をとる」方法は人それぞれ

東洋経済オンライン / 2024年11月13日 15時0分

心残りばかりを思い返すのではなく、亡き人に自分がしてあげられたことを振り返ったり、亡き人と過ごした幸せな時間にも目を向けたりすることで、後悔や罪悪感はなくならないとしても、少し気持ちが軽くなるかもしれません。

後悔や罪悪感は、亡き人を大切に想っていたことの証の一つであり、あなたと亡き人をつないでくれているものと考えることもできます。

深く後悔することは、あなたがもう一度生き直すことにつながります。

十分に苦しんだあと、自分を少しずつ許していくことは、けっして悪いことではありません。

あなたを許すことは、あなたにしかできないことなのです。

とはいえ、どうしても許せない場合もあります。そんなときは、許せない自分を認めてあげることも大切です。

(まとめ)一緒に過ごした幸せな時間や「できたこと」にも目を向けてみる

「考えない」時間も大事に 悲しみから距離を置く

亡き人のことばかり考えてしまい、何も手につかず、悲しみに暮れる日々を過ごしている人は多いのではないでしょうか。

これからの生活や先の人生を考えると、不安でしかたないという人もたくさんいると思います。

考えれば考えるほど気持ちが落ち込み、つらくなってくることもあるかもしれません。

「何も考えたくない」「すべてを忘れてしまいたい」と、何もかも投げ出してしまいたくなる日もあります。

悲しみのあまり、亡き人のことさえも考えたくないと思ってしまう人もいることでしょう。

「考えることに疲れてしまって……。パソコンのように強制終了するボタンが私にあったらいいのに……」

このように話してくれたのは、在宅での介護を長く続けた末に、母親を看取った60代の女性です。

「家のどこにいても、母との思い出にあふれていて、頭の中はいつも母のことでいっぱいなんです。母は在宅介護で幸せだったのか、私は十分な介護ができたのか……。

もっとこうしておけばよかった、あれも食べさせてあげたかったと、同じことをぐるぐると考えてしまう。もう疲れてしまって……。

何も考えたくないし、母がいたことも忘れたいと思うことさえあるんです。薄情な娘ですよね……」

あれこれ考えすぎてしまってどうしようもないときは、「考えない」ことも、一つの知恵ではないでしょうか。今のつらい時間をやりすごすのです。

いろいろなことを考えずに、目の前のことだけに集中してみるといいかもしれません。仕事や家事、趣味など、時間に追われながら、一日を淡々と過ごすのもいいと思います。

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