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50代になったら要注意「足を守る」正しい歩き方 人間の足は50年で「耐用年数」を過ぎるという

東洋経済オンライン / 2024年11月13日 7時20分

②「目線」を上げて姿勢よく

地面ばかり見て歩いていると、いつのまにか前傾姿勢になります。すると、体のさまざまな部位によけいな負荷がかかり、悪影響が連鎖してしまいます。まずは目線を起こし、しっかり前方を見るようにしてください。そしてできれば、自分の体が上からつり上げられているかのように、背筋を伸ばすようにしてください。

③「横断歩道を渡りきれる」ぐらいのスピードで

専門的には「秒速1メートル」が目安とされていますが、これを日常生活に当てはめるなら、「信号が青のうちに横断歩道を渡りきれる速度」となります。その速度をできるだけキープできるように意識しましょう。

中高年以降の方は、歩くときの姿勢が崩れているケースが少なくありません。非常によく見られるのは、ひざが曲がったままの歩行姿勢です。

これは、「加齢が原因でひざが曲がった」と思われがちですが、実は「腰が曲がった」前傾姿勢が原因なのです。前傾姿勢を正すために上半身を起こすと、体のメカニズムとしてひざが曲がるからです。ですから、特に高齢の方の場合では、「腰が曲がっている」または「ひざが曲がっている」というパターンで姿勢が崩れていくことが多いのです。

足の筋肉の状態をよくできるのは運動だけ

年齢を重ねるにつれ、歩き方に変化が起こるのは珍しいことではありません。「腰が曲がり、ひざが曲がる」姿勢のまま歩こうとすると、両足が広がった姿勢になっていきます。すると、「歩幅が狭くなる」「歩隔(左右の足の間隔)が広がる」「つま先が外を向くようになる」という「歩き方の変化」につながるからです。

また、ギッコンバッタンと歩いてリズムが崩れている場合は、足などになんらかの障害があることが原因と考えられますから、その障害のケア・治療をする必要があると思われます。

また、多くの患者さんたちと接してきた中で、とてもよくある「やり取り」があります。さまざまな疾患や不調をよくするために、「歩くなど、運動をして、筋肉を元気にするようにしていきましょう」と私が言うと、少し不満げな顔をされる方がかなりいらっしゃるのです。

おそらく、そうした反応をされる方のほとんどは、すべてを薬で解決してほしいのでしょう。

しかし、ここではっきり言っておきます。運動による作用や効果は、薬で補えるものではありません。筋肉を増やしたり、筋力を向上させたりするには、やはり運動をするしかなく、運動の代わりに薬で補うことはできないのです。

プロテインを「飲んだだけ」では筋肉は増えない

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