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「私の中の平野レミさん」が私を救ってくれている ジェーン・スー×桜林直子「生きづらさの正体」

東洋経済オンライン / 2024年11月14日 16時0分

自分にはできないことも、人の力をお借りすればできることがある。誰かのいいやり方を真似してみる。いい方向にやり方を上書きするイメージです(写真:emma/PIXTA)

"生きづらさ"の正体ってどこにある?

TBSラジオ人気Podcast番組「となりの雑談」でジェーン・スーさんと桜林直子さんが時間をかけて丁寧に言葉を交わしてきた内容から「生きるヒント」を紹介。

書籍『過去の握力 未来の浮力 あしたを生きる手引書』より一部抜粋して、お届けします。

わたしの中の平野レミさん

<サクちゃんの話>

大人になって発見したことがあります。

「わたしっていつもこうなんだよな」と自分の性格のせいでうまくいかないことが多いとき、自分のキャラクターを丸ごと変えようとしても変われないけど、自分の中にまったくない要素をどこかから借りてきて、心の中にいてもらうみたいなことは意外とできるんじゃないかなと。

表面上どう見られたいかで自分以外の誰かに擬態するのはよくないと思いますが、内面での考え方をお借りするのはいいのではないかと。

実験的にいろいろなものをお借りしてましたが、なかでもわたしにとって一番良かったのは平野レミさんです。

自分だとつい突き詰めて深刻になってしまうときに、自分の中にレミさんを発動させます。レミさんの「そんなのどっちだっていいのよー!」という声が聞こえてくることで助けられたことがしばしばありました。

「レミさんなら何て言うかな」と耳を傾けてみると、自分ひとりだったら出てこないような言葉がレミさんからは出てくる。レミさんのおおらかさをお借りするうちに、不思議と自分にだんだん「レミ力」がついてくるようになりました。

考えすぎない、突き詰めすぎない。

深刻になりそうになったときはレミさんに出てきてもらうのがクセ付き、すっかり「自分のやり方」になっていきました。

本来の自分にはない要素だけど、自分のいつものやり方ではあまりいい結果にならないとわかっていて、あちらのやり方のほうがいいはずというのなら真似しない手はありません。

余談ですが、雑談の仕事のお客さんが日常の中でわたしと話したことを思い出すとき、「ちっちゃいサクちゃんが自分の中にいるんです」と言ってくれたことがありま した。「『ほら、この前話したのと同じだよ』って、サクちゃんが気づかせてくれる」って。それは、わたしもお役に立てているようでうれしかったです。

わたしの中にはレミさん以外にもキャラクターがいます。そのひとつは怒りを感じたときに出てきます。

もともと人に対して怒るのが苦手で、イヤなことがあっても「仕方ないか」と相手に伝えず溜め込んでしまうほうでした。

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