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「私の中の平野レミさん」が私を救ってくれている ジェーン・スー×桜林直子「生きづらさの正体」

東洋経済オンライン / 2024年11月14日 16時0分

でも、違った。

動いてなかったからだった。もしくは、やり方を知らなかったから。あるいは、やりたくないことだったから。言うなれば、動き続けられるほどの興味が持てなかったからでした。

そりゃ、うまくいくわけがない。

小学生の頃は、飽きっぽいし集中力がない子どもでした。中学受験も高校受験も第一志望校には落ちて、親からは頑張りがきかない子だと言われてきました。

それが大きな心の傷になったことはないけれど、自分でも「そうなんだよな」くらいに思っていました。緩やかな諦観。

しかし、興味が持てることなら、むしろあきらめが悪いくらいしつこい性格だってことが、大人になってわかりました。やりたいことがハッキリしていないから、そうわかるまでに時間がかかったのだと思います。

「面白い!」が大事

仕事を始めてからわかったことがあります。

私にとっては「これ、面白い!」と思える瞬間がなにより大事だということ。面白い! が、私の頑張り起爆剤です。

言い換えるなら、好きという気持ちをどれだけ追いかけていけるか。「やりたいこと」と言われるとポカンとしてしまうけれど、「好きなこと」と言われると、都度思い当たる節は出てくるのでした。

仕事では宣伝プランを考えたり、それを実行してうまく物事が運んだりするのがすごく面白かった。面白いと思えることなら、結構頑張れることがわかりました。勉強でも運動でも頑張れなかったのに。

頑張っていたら、やがて頑張り方がわかるようになりました。

今まで、まったくもって効果が出ないやり方で中途半端にしかやっていないこともわかりました。ならばそのやり方で他のことも成し遂げられるかと言えば、興味が持てないことには頑張れないから無理。

めちゃシンプル。

信頼できる人から「やってみたら?」と言われたことをやってみたら、私には得意なことがあるのがわかりました。信頼できる人が「やってみたら?」と勧めてくれる、私にとっては思いもよらなかったことは、たいてい他者から見て私が得意そうに思えることでした。

やってみると、得意なことも意外と頑張れることがわかりました。

好きなことや得意なことを伸ばすのが向いている人と、ゼネラリストとしていろんなことの平均値を上げていくのが向いている人がいます。私は完全に前者です。平均値を上げることが苦手で、好きなことや得意なことを伸ばしていけばどんどん伸びる。

だから苦手なことは人に任せて手を出さないようにしています。そしてやりたくないこと、嫌なことはやらないを徹底する。

得意なことと苦手なこと

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