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世界初!「おむつファッションショー」開催の狙い おむつは白だけじゃない!企画が始動した背景

東洋経済オンライン / 2024年11月15日 9時30分

モデルが装着しているのが、近未来の”おむつ”だ(写真:O-MU-TSU WORLD EXPO提供)

2025年に開催される大阪・関西万博。ここで一風変わったファッションショーが行われるらしい。モデルが着用するのはドレスではなく「おむつ」。“見せパン”ならぬ“見せおむつ”で、ランウェイを闊歩するというのだ。

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なぜこのような試みが行われることになったのか。その背景について「O-MU-TSU WORLD EXPO」の主催者に話を聞いた。

「おむつを見せて歩く」発想の背景

おむつといえば、何らかの理由で排泄に問題がある人たちが身に付ける衛生用品であり、ファッションからはほど遠い存在のようにも思える。そのおむつを”見せて歩く”という発想はどこからきたのか――。そう考えているなかでふと思い出したのは、ある広告だった。

アメリカのファッションブランド、カルバン クラインが出した宣伝写真。ジーンズを下げ、下着であるパンツの一部とロゴを見せる、あの“見せパン”だ。一世を風靡し、今もなお市民権を得ている。

「そうそう、まさにそのイメージでやっています!」

そう答えて何度も頷くのは、おむつファッションショー(O-MU-TSU WORLD EXPO)を主催する平林景さん(日本福祉医療ファッション協会代表理事)だ。ショーは「O-MU-TSUプロジェクト」の一環で行われ、2000人規模でおむつコレクションを実施する世界初の試みだ。

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平林さんがおむつファッションショーを企画するに至ったきっかけは、2022年にパリで開催された車いすユーザーのファッションショーだった(これも平林さんが企画・主催した)。ランウェイを車いすで歩くモデルたちと話すなかで、「洋服もいいけど、もっと深刻なのはおむつ問題」という話題がたびたび上がったという。

「ある女の子――若い子だったんですけど、彼女が言っていたんですよね。『自分はおむつだけど、その姿は友達には絶対見られたくない。だから一緒に旅行できない』って」

「だから、おむつを下着とわからないようなデザインにするとか、下着よりめちゃくちゃおしゃれなおむつを考えてほしい。そうなったら最高!!!」。こう話す女の子に、平林さんはメチャメチャ共感したという。

「おむつとパンツだと、おむつのほうが機能性は上。おしゃれなおむつができたら、相当売れるんじゃないかと、みんなで盛り上がっちゃって(笑)。それで本格的に取り組むことになったんです」(平林さん)

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