脳外科医も実践、姿勢が整う1日10回の「足首運動」 身体能力を高めたいなら意識したい「脛の筋肉」
東洋経済オンライン / 2024年11月16日 18時0分
潜在能力というと「表に出ていない、内に秘めた才能」と定義づけられています。英語では「potential ability」と訳されるようです。英語表現で見ると「可能性のある」「能力」とも読み取れます。
実は「潜在能力」は隠れているものではなく、一定の考え方と行動を伴うことで誰でもいつでも発揮できるものだとするのは、脳外科医の林成之さんです。
脳低温療法を開発し、脳蘇生治療の第一人者だけでなく、脳科学をスポーツに応用し、多くのアスリートにアドバイスをしていることでも知られる林さんによれば、潜在能力は、一定の考え方と行動を伴うことによって、いつでも発揮できるものであり、それを十全に発揮すれば、想像していなかったレベルの成果が得られることもあるというのです。
『運を強くする潜在能力の鍛え方』より、一部抜粋・編集してお伝えします。
潜在能力を発揮するための体の鍛え方
本稿では潜在能力を発揮するために、どういう体の使い方をすればいいのかということをお話ししましょう。
第1に必要なのが、バランスのとれた姿勢をつくるということです。
今、アメリカでロルフィングという運動が流行っています。
『ゆるめてリセット ロルフィング教室』(祥伝社)の著者である安田登氏によると、ロルフィングは解剖学と生理学をベースとして、「創立者アイダ・ロルフ博士の独創的なアイディアや東洋的な思想」を組み入れたもので、ロルフィングの施術者(ロルファー)がマッサージのように手技を使って、緊張している筋肉や癒着している筋膜を緩めるというものです。
そこから派生して、さまざまなエクササイズが生まれ、アメリカではプロスポーツ選手や音楽家、役者などの体や頭を使う人たちに人気になっているそうです。
要するに、固くなった筋肉をほぐして楽に動ける体をつくることがロルフィングの目的なのですが、言い換えれば、それはバランスの崩れた体軸をまっすぐに整えるということです。
その方法として、ロルフィングでは手技などによって緊張している筋肉を緩めるというアプローチをするわけです。
しっかりした体軸をつくるために大事なのは、脚の脛(すね)の前方にある前脛骨筋を鍛えて、坐骨まわりの筋肉を緩めることです。それによって体軸が安定すると、高い運動能力を発揮できるようになります。すなわち、潜在能力を発揮する条件が整うのです。
この足の前脛骨(ぜんけいこつ)筋が重要な競技に、スキーがあります。
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