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京浜東北線を運休「大井町駅工事」は何が目的か 大規模再開発の「玄関口」整備へホームを拡幅

東洋経済オンライン / 2024年11月16日 6時30分

線路をまたぐ道路から見た大井町駅の京浜東北線ホーム。拡幅に備えて一部のホームドアを撤去した(記者撮影)

首都圏のJR線では珍しくなくなった、駅や線路の工事による電車の一時運休。2018年から2023年まで5回にわたった渋谷駅の線路切り換えや、2020年3月開業の高輪ゲートウェイ駅に関連する工事など、近年はほぼ毎年、都心部で電車を止めての工事が行われている。

【写真を見る】11月17日、始発から16時半頃まで京浜東北線の品川―蒲田間を運休させて大井町駅のホーム拡幅工事を実施。建設中の「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」とは?

2024年の秋は「大井町駅」だ。JR東日本は同駅の京浜東北線ホーム拡幅工事のため、11月17日の始発から16時半頃まで同線の品川―蒲田間を運休。駅の北側ではJR東日本が2026年3月の開業に向けて「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」と名付けたエリアの大規模再開発を進めており、ホームの工事もその一環だ。

ホームの東京寄りを拡幅

大井町駅は京浜東北線と東急大井町線、そして地下にりんかい線が乗り入れる品川区内の交通の要衝。JR線の1日平均乗車人員は8万4189人(2023年度)で、四ツ谷駅(8万5926人)に次いでJR東日本全駅中で46位だ。

JRの改札は、線路をまたぐ駅ビル「アトレ大井町」のある中央口と、東急大井町線の駅に隣接する東口・西口(東口駅舎)に分かれている。

【写真と図でわかる】京浜東北線と東急大井町線、そして「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」の位置関係は?拡幅工事直前のホームと線路の様子も

中央口周辺は、西側にホテルや百貨店などからなる複合施設「阪急大井町ガーデン」、東側には品川区立総合区民会館「きゅりあん」やヤマダデンキなどの入る再開発ビルがそびえる。もう一方の東口駅舎はJRの線路をまたぐ都道420号に面しており、道路の両側に飲食店などが軒を連ねる商店街が続く。

京浜東北線は街を南北に貫く形で走っており、ホームは両側を線路に挟まれた「島式」。中央口への階段やエスカレーター・エレベーターはホームのほぼ真ん中に、東口・西口へのエスカレーターなどは東京寄りの端にある。

拡幅は東口・西口へのエスカレーターなどに近いホームの東京寄り、大宮方面行き(1番線)の先頭車両付近で実施。長さ53mにわたり、ホームの幅を最大で70cm広げるという工事だ。最も広がるのは10号車(先頭車両)付近。これに伴い、線路も約250mにわたって最大80cm横にずらす。

再開発地区の玄関に

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