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工房職人の技「金子眼鏡」高級ブランド化への軌跡 低価格チェーン隆盛の中で"逸品"を訴求

東洋経済オンライン / 2024年11月17日 7時30分

メガネ人口拡大期における“逸品”戦略

一方で、消費者心理を考察してきた筆者は、「メガネの逸品意識」が興味深い。高価格のメガネを奮発して購入するといったメリハリ消費を感じるのだ。

身に着ける品でいえば、若い世代は総じて腕時計への逸品意識は高くない。ビジネスの打ち合わせの際にスマホで時間を確認する時代だ。

低価格のメガネ購入を「これでいい」感覚で選ぶとすれば、高価格のメガネ購入は「これがいい」というピンポイントの選択だ。金子眼鏡は後者の消費者に訴求する。

「当社のフィロソフィーは“幸せな気分でいてほしい”の思いを込めたものです(アイウェアを通して世界中の人々に「夢」「感動」「幸福」を提供し続けます)。お気に入りの品を身に着けると気分も上がるので、そうした商品開発をめざします」(金子真也社長)

POSレジのデータだけで消費者傾向を判断せず、目の前の客と五感で向き合う。その姿勢が徹底されればハイブランドとして支持されるだろう。

高井 尚之:経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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