「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ ダメージを受けてもほとんど症状が表れない
東洋経済オンライン / 2024年11月17日 15時0分
「寿命を決める臓器」として、昨今の医療現場で注目を集めている腎臓は、人間が生きるうえで欠かせない機能をコントロールするという役割を担っている一方で、「沈黙の臓器」とも呼ばれ、ダメージを受けてもほとんど症状が表れることがないと、医学博士で腎臓専門医の髙取優二氏はいいます。
そんな腎臓の状態を知る5つのチェックポイントについて、髙取氏の著書『腎機能を自力で強くする 弱った腎臓のメンテナンス法』から、一部を抜粋・編集して紹介します。
「1分間に約1リットル」の血液が流れ込む腎臓
突然ですが、腎臓に関してひとつ質問をします。もし腎臓がなくなったとしたら、どうなると思いますか?
では、その答えの一例をあげてみます。
●体中に水分がたまり、むくみやすくなってしまう
●高血圧になり、心筋梗塞や脳梗塞などになりやすくなる
●骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまう
●ほかの臓器の機能が低下してしまう
もちろん、これだけではありませんが(そもそも、腎臓の機能がまったく働かない場合、10日~2週間ほどで命の保証がなくなってしまうのですが)、腎臓が全身に深く関わっている臓器だということがおわかりいただけるかと思います。
昨今、「腎臓が寿命を決める」といわれていることをご存知でしょうか。それは腎臓が人間が生きるうえで欠かせない機能をコントロールするという役割を担っているからです。
ここから腎臓がいかに私たちにとって大切な存在であるのか、詳しくお話ししていきましょう。
そんな大切な腎臓が体のどこにあるかというと、体の背中側の腰の上部に背骨をはさむように左右にひとつずつ位置しています(下のイラストを見てください)。
※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
腎臓1個の重さは約150gで、握りこぶし程度の大きさしかありませんが、そこに、心臓から出た血液のおよそ4分の1が流れ込んでいます。これだけだとピンとこないかもしれませんが、体重の200分の1以下の重さの腎臓に、1分間に約1リットルの血液と聞くと、かなりの負荷がかかっていることがおわかりになると思います。
これだけ大量の血液が流れ込んできている理由は、腎臓が非常に重要な役割を果たしているからです。
「縁の下の力持ち」意外にスゴい腎臓の"底力"
生きていくために必要不可欠な腎臓の働きのひとつが、「ホメオスタシス(生体恒常性)」を保つということです。少し言葉が難しいですが、簡単に言うと、環境に左右されずに体内を一定に保つしくみです。
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