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伝説の整体師が伝授「完全無欠の姿勢」になるコツ 姿勢一つで「何があっても大丈夫」の境地に

東洋経済オンライン / 2024年11月18日 15時0分

体の正しい矢印を知ることによって、完全無欠の完全体になることができるという(写真:ノンタン/PIXTA)

メンタルがブレてしまいがちな現代社会、「何があっても大丈夫」というように、どっしり構えられたらどんなによいだろう。整体師の奥中伸さんは「体の正しい矢印を知ることによって、完全無欠の完全体になることができる。それは、8の字の循環を描いている」という――。『読むと「全自動」で健康になるすごい本』よりお届けします。

8の字の体

「体の矢印」とは、あなたの体に常にかかっている力と、その方向のこと。正しい「体の矢印」を知らないと、体に無理な力がかかったり、押しつぶされてしまったりしてしまいます。

しかし、それを知るだけで、あなたの体は自然と調和して、整っていきます。

さて、ここで整体における「究極の矢印」を見ておこうと思います。あらゆる矢印が、総合的に組み合わされた結果、どうなるか?

それらの矢印が相互に、循環していきます。この「矢印の循環」を目指して、私は整体の体操や呼吸法、動作を指導しているのです。

まず、右のS字の人をご覧ください。今まで言ってきた力(矢印)がきれいに合わさると、円の動きをします。これを「8の字の体」と言います。メビウスの輪みたいな感じです。8の字はずっと循環していますので、これといったスタート地点はありません。

まず骨盤から始めましょう。

①腰椎を前に入れる力が

②腸骨(骨盤)をナナメ下に下げる力になり

③下丹田をナナメ下に向ける力になり

④股関節を後ろ方向に押す力になり

⑤お尻を上げる力になり

⑥仙骨、腰椎を上げる力になり

⑦腰椎を前に入れる力になる(戻ってきました)

⑧それが肋骨を上げる力になり

⑨胸骨を上げる力になり

⑩肩、首を後ろに押す力になり

⑪上から頭が下がってくる力と合流し

⑫腰椎を前に入れる力になる(戻ってきました)

いかがでしょうか。

この8の字の体。すごいですね。体の中で矢印が循環している。循環とは、自然の摂理が持つ力です。

一度循環状態になれば、あとは自動で回っていきます。自動で動いてくれるので、特に「姿勢をよくしよう」とか意識しなくても、勝手によい状態を続けてくれます。私はそういう整体が好きです。

この「矢印の循環」は、精神的な安定感や、強さをもたらしてくれます。人としての体を持って生まれたならば、この無限の循環はぜひ手に入れてほしいと思います。

矢印はやがて円になり、全自動で健康になる

8の字はどこから始まってもいいですし、どこかで終わりということもありません。常に循環しており、すべてが一部であり、一部がすべてを意味します。

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