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医師が考案、歩くよりも体にいい「すごい足踏み」 「歩くのがしんどい」という悩みが増加している

東洋経済オンライン / 2024年11月20日 11時0分

普通の足踏みは、左右の足を交互に上下するだけの単純な動きなので、使われる筋肉は限定されます。一方、「すごい足踏み」を行えば、普通の足踏みでも使われない大内転筋はもちろん、すねの前側にある「前脛骨筋」などもうまく刺激・活性化・トレーニングできるので、よりいっそうの健康効果を得られるのです。

「すごい足踏み」で"毎日の歩数"が増える

「すごい足踏み」は、歩くときと同じ筋肉を刺激・活性化・トレーニングできるので、床に足をつける1動作がおよそ1歩に相当します。ですから、「すごい足踏み」を行えば、普段歩けていない人も、歩くのが困難な人も、歩数を増やすことができるのです。

もちろん、ものごとには限度がありますし、ひざ痛や腰痛がある人は痛みが出ない程度にするなどの加減は必要ですが、歩数を増やす手段として非常に有効なことは間違いありません。

ですから、くり返し行っているうちに、「普通の歩行での歩数+『すごい足踏み』での歩数」の合計が、日本人の平均歩数(男性6793歩、女性5832歩)を上回ることは十分可能ですし、中之条研究での病気別の予防に有効な歩数に近づくこともできるわけです。

中之条研究とは、群馬県中之条町で65歳以上の住民を対象に実施された調査で、歩行と健康の関連性を明らかにしたものです。1日2000歩以上の運動量を確保すれば、寝たきりの予防に効果があり、4000歩でうつ病、8000歩で糖尿病、高血圧、脂質異常症などに効果があるとされています。

また、「すごい足踏み」の各種ステップを行うと、たくさんの体の部位を一連の流れの中で使うことになります。リズムに合わせてステップを踏んだり、手と足で違う動きをしたりすることが脳を働かせる刺激になるので、実は認知症予防にもとても効果のある動きなのです。

しかも、必要なものはご家庭にあるイスだけ。ぜひ、今日から早速実践していただきたいと思います。ここからは、誰でも簡単にできるよう設計された「入門編」の2つの足踏みをご紹介します。

「速く動かす」よりも「大きく動かす」ことが大切

入門編① 床踏みステップ

最初の1拍で左足の「トン」→次の1拍で右足の「トン」→さらに次の1拍で左足の「ドン」→最後の1拍で右足の「ドン」を行います。両腕は、そのリズムに合わせて、普通に歩くときと同じように前後に振りましょう。

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

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