医師が考案、歩くよりも体にいい「すごい足踏み」 「歩くのがしんどい」という悩みが増加している
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 11時0分
床踏みステップの注意点
●動きを大きく
「足を持ち上げて降ろす」という動きが小さいと、筋肉や骨に届く刺激も小さくなるため、健康効果が半減してしまいます。疲れて動きが小さくなってきたら、足を動かすペース(リズム)をゆっくりに。「速く動かすよりも大きく動かすことが大切」と心がけましょう。
●ひざの角度を90度にする
ひざの角度が小さすぎる(ひざを曲げすぎた状態になっている)と、かかとで床をつく「トン」も、足裏全体で床をつく「ドン」も、きちんと行えません。ひざの角度が大きすぎる(足を前に投げ出した状態になっている)ときも、「ドン」をきちんと行えません。
正しい「姿勢と座り方」を意識して
入門編② 両足スライド
ひざをしっかり伸ばしたまま、「パカ」の動作を4拍子のリズムで行います。最初の1拍で両足を同時に開く「パカ」→次の1拍で両足を同時に閉じる「シュッ」動作をくり返します。このステップは腕を振らなくていいので、両手でイスの座面の横をつかんで上半身を安定させましょう。
両足スライドの注意点
●前後に体重が偏るなど、座り方が悪い
前や後ろに重心が偏った姿勢で行っても、おなか・太もも・お尻などでターゲットにしている各筋肉に、適切な刺激を届けられません。
また、前かがみになったり、背もたれに寄りかかったりすると、ひざが曲がりやすくなります。さらに、イスに深く座ると、イスの座面と触れる太もも裏の面積が大きくなるので、両足を大きく開閉することも難しくなります。
●ひざが曲がっている
ひざが曲がったままで行うと、特に太ももの筋肉(大腿四頭筋や大内転筋)をほとんど刺激することができません。これでは「パカ」や「シュッ」の最大の効果を失うことになるので、ひざはずっと伸ばしたまま行うようにしてください。
●かかとを浮かせて足を動かしている
かかとを床から浮かせて足を動かすと、ターゲットにしている筋肉に適切な刺激がいかないうえ、余計な負荷が他の筋肉・関節などに及んでしまいます。腰痛持ちの人は、痛みの悪化につながる可能性もあるので、注意してください。
菊池 守:足の専門医
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