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40代以降は「休日の質」が仕事の明暗も分ける理由 自分にとっての「理想の休日」を探る必要性

東洋経済オンライン / 2024年11月20日 7時20分

より深い分析を持って、理想とするオフの姿を追求するべきだし、その追求が具体的な行動、または行動しない事につながるのだ。

例えば先ほどの「身体を動かすまたは動かさない」にしても、動かすとしたらどの程度の強度のものをどのくらいの時間が最適なのか、とか、集団単位か個人単位がいいのか、自宅か屋外かジムか、時間帯は朝か昼か夜か、などさまざまに考えるべき要素はあるハズだ。

さらに言うと一言にジムといっても、パーソナル形式かそうでないのかとか、考えるべき要素はあまたある。

読書にしてもそうだ。

どういったジャンルか、というすぐにでも考え付く事ばかりではなく、サイズ(単行本か否か、とか)、形態(紙ベースか電子ベースか、など)とかいろいろと考慮するべき要素はあるハズだ。

そのように深いレベルで分析してみない事には、その先の具体的なアクションには決してつながらないし、継続性も担保できない。

よく趣味とか言うと、他人のまねだけではなく、流行の物に飛びついたり、最初からいろいろとギアなんかを揃えて後戻りできなくなってしまうヒトもいるが、それではいけない。

ゴルフがまたはやりだしたと言えばやってみたり、瞑想がいいみたいな本が売れていると何も考えずにやりだす、みたいなパターンだ。

表面的な知識や思考に基づいたそういった行動では決して長続きしないし、理想のオフとは言えないだろう。

理想のオフを分析して、アクションに移す

逆に言えば、前述したような深い分析作業を行えばおのずと自分にとっての理想のオフの姿が見えてくる、というものだ。

前述の通り、オフにこそより工夫や個性が求められるのであるから、それは当たり前と言えば当たり前の事だ。

もちろん考えるだけではなく、実際の行動、つまり実行を通じて本当にこれはベストなのか、を検証しないといけない。

だからこそ、深い分析を終えたらアクションに移してみる、そしてその結果を検証してみる、というプロセスも大切だ。

繰り返しだが、そのような自分自身を知る為の分析や試行錯誤を通じて到達した、「自分だけの理想のオフの時間」を持てるようになると、オンの時間の質の向上や継続性にもプラスの影響が出るのは言うまでもない。

だからこそ、すべてのビジネスパーソン、とりわけ40,50代のビジネスパーソンには特に声を大にして言いたい。

オフの充実がオンの質向上につながる。だから積極的にオフを充実させよう、と。

安井 元康:『非学歴エリート』著者

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