1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

"サウナ230カ所巡った"彼女の「心が整う」働き方 会社が副業を後押し、ライターとしても活動

東洋経済オンライン / 2024年11月22日 11時30分

この体験を機に、川邊さんは「1週間仕事を頑張ったご褒美」として仕事が休みの毎週末、サウナに入るようになった。ドラマに登場する施設の「聖地巡礼」をしたり、北海道や九州へのサウナ旅に出かけたりするようになり、5年で230カ所以上のサウナを体験したという。

川邊さんがサウナに入るのは週1程度で、決して多いほうではない。それでも、サウナに通い始めたことで、自分が疲れているかどうかがわかるようになった。これは、川邊さんにとっては大きな変化だったようだ。

「それまでは自分が疲れているのかどうかすらわからなくて、つねに頑張り続けるタイプでした。でも、サウナで頭がすっきりと軽くなる感覚を何度も味わううちに、自分の中に『疲れの取れた状態』という基準ができました。いまでは、その基準を上回る疲れが出たら、『メンテナンスしなきゃ』と自分をいたわれるようになりました。休み方がわかるようになったんです」

自分が心地よいのがいちばん大事

川邊さんがサウナに入るのは、会社が休みの土日がほとんど。サウナ友達の口コミをもとに行きたい施設を決める。夕方〜19時ごろからサウナ施設へ行き、1時間から1時間半ほどサウナや水風呂を堪能している。1人で行くこともあるが、最近は友人と行くことが多いという。

「お互いすっぴんで裸だし、飲食もできるので、一緒にサウナに行った人とは心の距離が縮まりやすいと思います。何をどれくらい楽しみたいかは人によって違うので、女性の友人と行っても、浴場ではおのおの自由行動です」

サウナから出ると、友人と合流して館内着のまま「サ飯」やアルコールを楽しみながらのんびりおしゃべりする。サウナ施設周辺の飲食店へ繰り出すこともあるという。

サウナ施設にはサウナや水風呂、休憩、サ飯など楽しみがたくさんあるが、やはり至福の時間はいわゆる「ととのった」瞬間なのだろうか。川邊さんに尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「スマホから離れて、同じ空間で同じ体験をした友達と会話を楽しんで笑い合う時間でしょうか。その時間が尊くて、毎回、休憩中に『サウナを好きになって本当によかった〜』と思っているんです。私にとっての至福の時間はそれですね」

ただ、サウナ人気の一方で、サウナの熱さや水風呂の冷たさが苦手で、興味はあっても楽しめない人がいる。筆者もこのタイプなのだが、川邊さんからアドバイスをもらったので共有したい。

「サウナの目的は、自分が心地よい状態になることです。セオリー通りにしようと無理せず、自分が心地よくなる入り方を見つけてみてほしいと思います。おしゃべりしながらだと10分はあっという間ですから、おしゃべりできるサウナに友人と行くのもいいと思いますよ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください