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"サウナ230カ所巡った"彼女の「心が整う」働き方 会社が副業を後押し、ライターとしても活動

東洋経済オンライン / 2024年11月22日 11時30分

黙浴がルールの施設もあるので、ある程度自由が利く貸し切りの個室サウナ、屋外にサウナ室を設けているアウトドアサウナから始めるのもおすすめです。温度が低めのドアの近くに座ったり、ドアをときどき開け放して入ったりしてもいいですね」

ライターが本業での異動につながった

川邊さんが副業でサウナライターを始めたのは2022年。コロナ禍で自分の働き方やキャリアについて考える中で、ライターに興味を持ったのがきっかけだった。

はじめはテーマ問わずに書いていたが、あるとき「好きなサウナについて書こう」と思い立ち、サウナライターとして活動するようになった。2024年1月には著書『絶景サウナ旅〜大切な人と行きたい! 極上の異世界〜』を出版。すると、川邊さんの「本業」に変化が起き始めた。

「『本業と関連のない副業をしている人がいる』と面白がってもらえて、社内の知らない人から連絡が来るようになったんです。自分も本を出したい、ライターをしてみたいという相談や、今度一緒にサウナに行きましょうというお誘いなどいろいろある中に、グループ会社でメディア運営の仕事があるから手伝ってもらえないか、というお話もあって。それがいま所属しているNTT DXパートナーへの異動につながりました」

川邊さんは当時、新卒入社したNTT東日本からの在籍出向で別のグループ会社に勤務していた。NTT DXパートナーへの異動は、サウナライターの副業をしていたからこそ、チャレンジしてみようと思えたという。

「当時勤めていたグループ会社では総務人事部にいたので社外の人と関わる機会はあまり多くありませんでした。NTT DXパートナーの業務では社外の人と関わりが増えるので、ライターとして社外の人と仕事した経験がなければ異動はかなり悩んだと思います。

でも、ライターの経験を通して、自分は社外の人と共に何かをつくる仕事が好きだし、できると思えた。副業での成功体験があったからこそ、異動であまり悩まなかったのだと思います」

本業と副業がシームレスになりつつある

2024年10月にNTT DXパートナーに移った川邊さんは、スリープテック事業部に配属された。睡眠関連の事業に取り組む企業171社(2024年11月19日現在)が参加する「ZAKONE」のコミュニティマネージャーとして、参加企業同士のマッチングや共創に取り組んだり、noteでの情報発信をしたりしている。

「本業でも記事を書けるようになり、副業のライター経験が生きています。サウナは睡眠の質向上につながるといわれているので、ライターの仕事で出会ったサウナ関係者の方々をZAKONEの活動にお誘いすることもあるんですよ」

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