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わが子の潜在能力を十分に高める、言葉のかけ方 前向きな行動を起こすように促すのがポイント

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 15時0分

子どもの潜在能力を発揮するための「良い習慣、悪い習慣」とは(写真:Ran&Ran/PIXTA)

潜在能力というと「表に出ていない、内に秘めた才能」と定義づけられています。英語では「potential ability」と訳されるようです。英語表現で見ると「可能性のある」「能力」とも読み取れます。

実は「潜在能力」は隠れているものではなく、一定の考え方と行動を伴うことで誰でもいつでも発揮できるものだとするのは、脳外科医の林成之さんです。

脳低温療法を開発し、脳蘇生治療の第一人者だけでなく、脳科学をスポーツに応用し、多くのアスリートにアドバイスをしていることでも知られる林氏によれば、潜在能力は、一定の考え方と行動を伴うことによって、いつでも発揮できるものであり、それを十全に発揮すれば、想像していなかったレベルの成果が得られることもあるというのです。

『運を強くする潜在能力の鍛え方』より、一部抜粋・編集してお伝えします。

子どもの育脳で最も大切なこととは

子どもたちを育てるために、私は脳科学の面から子どもたちの「育脳」の方法を研究し、提唱し、実践してきました。ここでは、それらの方法を紹介したいと思います。

まず子どもの育脳で最も大切なのは、自己保存の過剰反応を止めて、桁違いの高い目標を立て、その達成に向けて無になるまで気持ちを集中できるようにすることです。

そういう生活スタイルを身につけさせるのです。

過剰反応というのは自分を守りすぎるということで、そのために明白な嘘をついてしまうようなことをいいます。昨今の政治家が平気で口にしている数々の弁明も、言い逃れのための過剰反応です。これは本能だから、わかっていても、簡単には止められません。

それを止めるためには、意識をそこに向けるとともに、自己保存の本能が働き過ぎないように、子どもに前向きな行動を起こすよう常に促すようにするしかありません。

それを習慣化することによって、本能を抑制することができるようになります。

そこで大切なのが、高い目標を立てるということであり、そこに集中するような気持ちのコントロール法を教えることです。具体的には、次のようなことをしていけばいいのです。

「将来、何をしたいか」を早めに聞く

潜在能力を発揮できるようにするための育脳の第一のポイントは、できるだけ早く、子どもが将来何になりたいかを聞いてあげることです。そして、その道の良い指導者を見つけて、子どもに引き合わせ、同時にサポート役をつけてあげることです。

子どもの潜在能力は、自分が素直なこころで「こうなりたい」「こんなことをやりたい」と思ったものから生まれます。だから、早く何をやりたいか、何になりたいかを聞いてあげて、そのためのチャンスをたくさんつくってあげることが大事です。

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