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北海道から九州まで「ローカル私鉄気動車」の記憶 戦前生まれや「バスそっくり」など個性派ぞろい

東洋経済オンライン / 2024年11月23日 6時30分

筆者が初めて訪れたのは1974年の夏で、灼熱の太陽とともに強烈な印象を受け、それ以来何度も訪れた。最後まで活躍したのは国鉄キハ07形(キハ42600形)とほぼ同型のキハ100形、国鉄線の西鹿児島(現・鹿児島中央)乗り入れ用として国鉄キハ10系に準じた構造で造られたキハ300形だった。

【写真の続き】「ヒゲ」のある塗装の島原鉄道の気動車。急行型は国鉄に直通し博多まで乗り入れた

とくにキハ100形は、そのレトロな半円形の前面スタイルやオレンジに紺帯のカラーリングも相まって南国情緒たっぷりのローカル線らしい様相を呈していた。廃止後は加世田駅構内のバス車庫内でキハ100形103号が保存されている。筆者が2年前に訪れたときも車体は美しく磨かれ、その姿を今に伝えていた。

気動車、キハといえば旧国鉄型に注目が集まりがちだが、日本の各地で人々の生活を支えたローカル私鉄で地道に走り続けた気動車たちについても、今一度振り返ってその活躍をたたえたいものだ。

南 正時:鉄道写真家

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