「武蔵から2浪東北大」浪人後悔した彼が叶えた夢 高校生活は充実していたものの成績は低迷
東洋経済オンライン / 2024年11月24日 7時40分
その甲斐あってか、中学受験では開成・麻布とともに私学男子校「御三家」と称される武蔵中学に合格しました。
武蔵で充実した生活を送るが成績は低迷
日本トップレベルの学校に進んだ宗前さんは、学校での授業がとても自身の肌に合っていると感じました。
小学校から中学校にかけてラジオと鉄道が好きだったことから、放送業界か鉄道会社に入りたかったそうですが、高校2年生のときには、学校の授業がきっかけで大学教授・研究者になりたいと思うようになりました。
「武蔵高校の授業はアカデミックで、対象を深く掘り下げることを重視するものだったのですが、それがとても面白かったのです。なぜ先生方の授業が面白いのかを考えると、背後に深い知識があるからだと思い、私も先生のように深い知識を身につけて、学問を追究する生活をしたいと考えるようになりました」
どうすれば大学教授になれるのかと考えたときに、メジャーな大学院に進んで、しかるべき先生の門下に入ることが大事だと思い、東大をはじめとする旧帝国大学に進学することを目標としました。
しかし、周りの同級生がとてつもなく優秀であったため、入学してから卒業まで、一貫して成績は低空飛行でした。
「武蔵中学校・高校は同級生が140~180人程度の学校です。当時、60~80名程度は東大に行くほどの進学校だったので、飲み込みが遅い私ではついていくのが精一杯でした」
「小学生のときは勉強のやり方を理解しなくても好成績を取れた」と語る宗前さんでしたが、中学生以降は気合いと根性ではなんとかならない領域に突入してしまったことが、スランプに陥った要因だったと宗前さんは考えます。
中学生の最初のころは144人中120番くらいの成績でしたが、高校2〜3年のほうになると高校入学組を合わせた178人中、つねに後ろから4番目の成績になってしまいました。
机に4〜5時間は向かっていて、勉強そのものはしていたものの、「本を読んでしまったり、ラジオを聞いたりしていて集中はできていなかった」と、宗前さんは中学〜高校の日々を反省しています。
東北大を受験したものの…
「高校の先生はすごくいい授業をしてくださっていたのですが、集中力がもたなくて部分的にしか頭に入ってきませんでした。そういう生活をしているうちに、高校3年生になって、もう今年は東大や旧帝大には間に合わないと思うようになりました」
当時の共通1次試験は5教科7科目で1000点満点。東大が900点、東北大学でも830点前後がボーダーのところ、630程度しか取れなかった宗前さんの現役時の受験は、ダメもとで東北大法学部を受け、不合格に終わってしまいました。
この記事に関連するニュース
-
「6浪で医学部合格」秀才だった彼女の選択の過ち【再配信】 受験科目の選択ミスが人生を大きく左右した
東洋経済オンライン / 2024年11月18日 14時0分
-
多浪「上智神学部」受験コスパに固執した彼の改心 商業高校から現役で静岡大に合格したものの…
東洋経済オンライン / 2024年11月17日 7時50分
-
「7浪で一橋に合格」父と先生が放った強烈な一言【再配信】 一橋にこだわった理由、猛勉強した彼のその後
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 14時0分
-
「同志社蹴って地元で進学」彼が下した決断の背景 60年の人生に大きな影響を与えた浪人生活
東洋経済オンライン / 2024年11月10日 7時30分
-
「4浪建築学科合格」でも、彼が語る"努力の虚しさ" 学校でのいじめや親との関係で悩んだ日々
東洋経済オンライン / 2024年10月27日 7時10分
ランキング
-
1ローソンストア100「だけ弁当」第12弾は「イシイのミートボール」とコラボした「だけ弁当(イシイのミートボール)」
食品新聞 / 2024年11月23日 20時40分
-
2副業を探す人が知らない「看板広告」意外な儲け方 病院の看板広告をやけにみかける納得の理由
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 19時0分
-
3【独自】所得減税、富裕層の適用制限案 「103万円の壁」引き上げで
共同通信 / 2024年11月23日 18時57分
-
4「中間管理職を減らしたい」企業の盲点 リストラで起こる、3つのリスクに備えよ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月24日 8時0分
-
5《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン / 2024年11月23日 16時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください