1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

朝ドラ女優・兒玉遥さん、うつのどん底で見た景色 「徹夜でダンス練習して⋯」今だから明かす真実

東洋経済オンライン / 2024年11月27日 9時0分

アイドルとしての理想に追いつかない。活動が重なるにつれて、だんだんと「眠れない日々」が続くようになった。

寝不足のために翌日も頭が働かず、パフォーマンスにも満足できない。いわば“負のスパイラル”に陥った当時、兒玉さんは「朝を迎えるのが怖かった」と振り返る。

出番の前には「子ども」のように泣きじゃくり

19歳の当時には、2016年6月に行われた「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」で9位に。念願だった“初の選抜入り”を果たした。

壇上では喜びを口にした兒玉さんであったが、心中では「肩の荷がおりたわけではない」と本音も。

「順位への達成感があっても、自分を『もっと高めなければ』というプレッシャーは拭えなかったです。晴れ晴れとした景色が待っていたはずなのに、苦しさは続きました」と明かす。

そして、同年末には兒玉さんいわく「最後のとどめ」となった、ファンの多くが知る“大事件”が起きた。

2016年12月31日、20歳となった兒玉さんは『NHK紅白歌合戦』のステージにいた。

当時は、48グループのメンバーからえりすぐられた「夢の紅白選抜」の一員として出演。出演メンバー“48名”のうち、視聴者投票で選ばれた上位“16名”をカウントダウン形式で発表する企画が、生放送中に行われた。

最後、1位と2位が発表される場面に向けて、スタッフからは事前に「上位に入っていると思うメンバーはステージ中央へ行くように」と指示があったという。同年の選抜総選挙で好成績を残した兒玉さんは、勇んでステージ中央へと移動した。ところが……。

結果、29位の兒玉さんの名前が呼ばれることはなかった。

その後は「号泣した」と打ち明ける兒玉さんのもとには、アンチからの「兒玉遥、勘違いざまぁ!」「何様なんだこいつ」などの心ない声が、SNS経由で届いた。
 
「当時は、出番前に涙が止まらず、子どもみたいに泣きじゃくるのも日常茶飯事だったほど、心が弱りきっていたんです。状況を判断する能力がすっかり衰えていた時期のとどめとして、あの事件が起きてしまったんだと思います」

兒玉さんの心はすでに、限界へと近づいていたのか。

年が明けて、2017年2月からは1度目の休養へ。

わずか2カ月後に復帰してもなお、心身はすぐれなかった。

そして、21歳となっていた同年12月には再びの休養へと入り、そのままステージに戻ることなく、2019年6月には22歳でHKT48から卒業した。

*この記事の後編:「体重が20kgも増加して⋯」兒玉遥さん、うつの過酷すぎる体験

カネコ シュウヘイ:編集者・ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください