1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ひざ痛の元凶「軟骨のすり減り」は50歳から始まる 「関節の衰え」を補うために有効な筋トレ法

東洋経済オンライン / 2024年11月27日 7時0分

「軟骨のすり減り」の平均診断年齢は50歳だという(写真:elise/PIXTA)

ひざや腰など、関節の痛みの原因とされる「軟骨のすり減り」と「筋力の衰え」。1度すり減ってしまった軟骨は元には戻せないが、筋力の衰えは、実はとても簡単にリカバーできるそうです。

日本整形外科学会認定スポーツ医である歌島大輔氏が考案した、関節の痛みを軽減するためのユニークな「筋トレ法」を、同氏の著書『ひざ痛と股関節痛 自力でできるリセット法』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

「関節の曲がり角」を迎える50歳

30代はお肌の曲がり角と言われます。男性なら頭髪が気になり出す頃でしょうか。

【イラストで見る】体全体を安定させて下半身の関節を守る「腰下げ歩き」のやり方

40代になると男女ともメタボ比率がぐんと上がります。約半数が明らかに以前の体と違ってくるのです。

では、関節の曲がり角は? 実は50歳だと言われています。それは、「軟骨のすり減り」の平均診断年齢が50歳だから。

実は関節の衰えというのは、ごく簡単に言うと、「軟骨のすり減り」と「筋肉の衰え」のことです。軟骨がすり減り始めていることは、レントゲンでわかります。50歳を越えると、そういう人が多くなります。

「軟骨のすり減り」は残念ながら元には戻せません。再生医療で盛んに研究されていますが、今のところ治療法は見つかっていないのです。

けれども、「筋肉の衰え」は、あまり知られていないのですが、実はとても簡単な方法でリカバーできることが科学的に証明されています。「筋肉の衰え」にブレーキをかけて後ろ戻しできれば、関節の痛みはリセットできるんです。できなくなっていた楽しいことを、ストレスなくまたやれるということです。

ところで関節とは、骨と骨のつなぎ目にあたる部分です。関節があるから、体はさまざまな動きができます。関節は体中に、なんと約260カ所もありますが、その中でも、ひざ、股関節は体を支えて歩くのに使われるので、この関節に問題があると日常生活に大きく影響します。つまり、とてもとても大切な関節なのです。

本稿では、そのとてもとても大切な関節を守る方法を紹介します。この方法をマスターすると、痛みに悩む人が多い首、肩、背中の痛みも軽減できます。

では、どうすれば「筋肉の衰え」をリカバーできるのか。

「歩く」です。「なんだ、またウォーキングか」と本を投げ出したくなったあなた、ちょっと待ってください。1万歩歩こうとか、1日40分以上歩こうとか、そんなことは言いません。そんなハードルの高いことは、できない人のほうが多いとわかっています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください