忙しい職場ほど「考えない人」が増える驚きの理由 本人と組織の「ラクしたい」が生んだ悲惨な結果
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 9時30分
「数字に弱く、論理的に考えられない」
「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」
「魅力的なプレゼンができない」
これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。
今回は「考えない社員」を取り上げ、その原因と解決策を解説する。
「考えない社員」に困っている
私は数学的に仕事をする人材を育成する「ビジネス数学」の専門家として、大手企業の従業員研修を行っています。
そのような場で、経営層や部下を持つベテランの方々とカジュアルな雑談をしていると、次のような悩みを告白してくださることがよくあります。
「“自分で考える”ことができない社員(部下)が多くて……」
このような発言を聞くたびに、私は若手や中堅社員に向けた思考力研修の様子を思い出します。
いわゆるロジカルシンキングや問題解決、昨今はプログラミング的思考などをテーマに、さまざまなアプローチで社会人の「考える力」の養成に努めていますが、たしかに「考える」という動作の質がとても低いのです。
たとえば「そもそも、あなたは今の仕事において何をどうしたいのですか?」と質問したとします。答えがすぐに出てくる人はだいたい10%です。ほとんどの人はそんなことを考えたこともないようで、多くの場合、答えに窮してしまいます。
「何が問題なのでしょうか?」
「この問題はどのような構造、あるいはメカニズムで起こっていますか?」
「業務改善とは、具体的に何を改善することでしょうか?」
思考力研修において、このような問いが投げかけられます。しかし、多くのビジネスパーソンは反応できないのです。
おそらく同じことが、普段の仕事においても起こっているのでしょう。
「スキルの問題」は本当か
一般的に思考力の欠如は個人のスキルの問題と認識されがちです。しかし本当にそうなのでしょうか。
企業の研修などでお会いするビジネスパーソンのディスカッションや何気ない雑談を聞いていると、「忙しい」「余裕がない」「効率化したい(してほしい)」「人が足りていない」という声ばかり聞こえてきます。
また、研修の休憩時間になると参加者たちは一斉にパソコンを開き、通常の業務を始めたり、慌ただしくメールチェックをしたりしています。その表情は少しも輝いておらず、疲弊しているさまが外部講師の私にも伝わってきます。
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