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元テレ東・佐久間宣行への「人生相談本」が相次ぐ訳 地に足ついた"仕事術"が評価される納得理由

東洋経済オンライン / 2024年11月29日 8時30分

バラエティの作り手としてだけでなく、「仕事の悩みに答えるビジネスパーソン」としての顔も支持されている佐久間宣行。地に足のついた仕事術や、上にも下にも丁寧なコミュニケーションが共感を集めている(画像:佐久間宣行のNOBROCK TV/YouTubeより)

『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『トークサバイバー!』シリーズなど、数多くの人気バラエティ番組を手がけてきたテレビプロデューサーの佐久間宣行。テレビ、YouTube、ラジオなど各種メディアを横断して活躍する、もはや説明不要のヒットメーカーだ。

【神回答】「今、30歳だったら何をする?」の問いかけに佐久間宣行は…

テレビ東京から独立して約3年半。今やバラエティの作り手としてだけでなく、書籍や雑誌で「仕事の悩みに答えるビジネスパーソン」としての顔も支持されている。佐久間が導く答えを皆が求めるのはなぜなのか。

メンタルに悩む社会人に指針を示した

会社員とフリーランス、両方の経験を活かし、これまでさまざまな仕事術を発信してきた佐久間。今年は7月に『ごきげんになる技術 キャリアも人間関係も好転する、ブレないメンタルの整え方』(集英社)、11月に『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』(ダイヤモンド社)と、2冊のビジネス書を立て続けに刊行した。

著書の中で彼が一貫して伝えてきたのは、「メンタルをすり減らさず、楽しくはたらく」ための仕事との向き合い方である。市場や環境の変化が激しい現代、メンタル面の悩みや不安を誰しもが抱えている。そんな中で、メンタルヘルスの専門書とはまた違う、“はたらく人の目線に立ったメンタルの悩み解消法”を教えてくれるのが佐久間の本ならではの魅力である。

最新刊『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』にも、メンタルの悩みに関する章がある。「失敗が不安で眠れません」という質問に対して、佐久間はこのように答えた。

“だから本当に眠れない日が続くなら、「心療内科に行って睡眠薬をもらうといいよ」くらいの会話は、僕の周りでは普通に交わされている。”

“若いうちは自分に期待しがちだけれど、歳を取ると「人が持っている弱さって大人になって直るものじゃない」とわかってくる。メンタルが弱い人は強くならないし、プレッシャーを感じやすい人はずっと感じやすいし、繊細な人は繊細なままだし、根本的な特徴は変わらない。”

出典:『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』佐久間宣行、ダイヤモンド社

このアドバイスには、自身も元々ネガティブで、心身を壊さない仕事との付き合い方を模索してきたという佐久間ならではの実感が見える。彼の仕事術は、企画書の作り方や組織での立ち回り方と同じように、仕事に向き合うメンタル面の知恵と工夫を教えてくれる。だからこそ、悩み多き時代を生きるビジネスパーソンに刺さるのである。

あの大御所にも絶賛される魅力

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