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結局、「図々しい人が勝つ」時代の理不尽さ 「謙虚なだけの人=一生損する」残念すぎる真実

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 8時0分

「謙虚は美徳」は死語なのか(写真:ふじよ/PIXTA)

一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれている。

その岡本氏の著作『世界最高の話し方』シリーズは累計20万部のベストセラーとなっているが、その「真骨頂」ともいえる「人前での話し方のスキル」をまとめた新刊『なぜか好かれる「人前での話し方」』がついに発売された。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「人前での話し方」を切り口に、「謙虚は美徳」は死語なのかについて解説する。

人は「恥知らず」と「恥ずかしがり屋」の2種類?

話す人には2種類いる。「嘘つき」か、「緊張する人」かだ。

【ひと目でわかる】周りにいませんか?「恥知らず」の4つの特徴

19世紀の文豪、マーク・トウェインはこう言っています。

言い換えれば、恥をかくのをいとわない「恥知らず」か、恥の意識にとらわれた「恥ずかしがり屋」か。

あるいは、羞恥心なく、堂々と言いたいことを主張する「鉄メンタル」か、人目が気になり、なかなか声を上げられない「豆腐メンタル」か。

みなさんはどちらでしょうか?

話し方の「家庭教師」である私は、全国での研修や講演を通じて、日々、日本人のみなさんの話し方の悩みと向き合っています。

「日本人の6割がシャイ、恥ずかしがり屋である」という説がありますが、お会いする人たちにお話を伺うと、圧倒的に、後者の数が、前者の数より多い印象です。

特に女性は人の目を気にして遠慮する傾向が強い一方で、政治家、経営者などは、批判を恐れぬ「鉄メンタル」保持者が少なくありません。

いま話題の兵庫県知事も、そのサポートをしたというPR会社の社長さんも、彼の応援団として声を上げた方々も、「最強の鋼メンタル」をお持ちのようにお見受けします。

「自信過剰×自己承認欲求モンスター」いませんか?

また、私は仕事柄、多くの社長さんや役員の方にお会いしますが、「俺ってすごいだろう」という「自信過剰×自己承認欲求モンスター」がたくさんいらっしゃいます。

日本人は長らく「謙譲の精神」を貴んできました。「言わぬが花」「謙虚は美徳」「能ある鷹は爪を隠す」等々、その心を伝えることわざもたくさんあります。

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