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結局、「図々しい人が勝つ」時代の理不尽さ 「謙虚なだけの人=一生損する」残念すぎる真実

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 8時0分

しかし、もはや「謙虚は美徳」は死語ではないか。そう思えるふるまいをする人が激増中です。

ソーシャルメディアをのぞいてみれば、「恥知らず」たちがひしめき合っています。

どれだけカネがあるか、いかに美味しいものを食べているか、ブランド物を持っているか、仕事で成功しているか、ファーストクラスに乗りまくっているのか、最高級ホテルに泊まっているのか、自分がどれだけ美しいか……などの「幸せ自慢」。

一方で、夫の悪口、子どもの愚痴などの「不幸自慢」。自分の考えや主張を一方的に主張し、その正当性を臆面なくふりかざす「正義自慢」。

かつては、こうして自分のプライベートをさらしたり、ひけらかして注目を集めたり、自信過剰な人たちは、批判の対象になり、村八分になりやすい傾向がありました。

しかし、いま状況は少し違うようです。

品がなく、露悪的でも、「注目=カネ」の時代に

ある意味、品がなく、露悪的でも、「注目=カネ」。

批判ややっかみに臆することなく、鈍感力を武器に、怪しげな物を売り込んだり、サロンビジネスを展開したり、出世したり……。

下品なぐらいに自分をプロモートする図々しさ、厚かましさが仕事の成功や知名度の向上などにつながりやすくなっています。

以前、どこかでこんな表現を見かけました。

「仕事には2つのタイプの人間がいる。大きな声を出す人間と、実際に仕事をする人間だ。大きな声を出す人は、スキルがなくても注目され、チャンスを得る。 静かな者は、舞台裏で黙々と価値を高めつづけるが、それに値する評価を得ることはない」と。

「いえいえ、自分なんて」「お先にどうぞ」と、「能ある鷹」が爪を隠していたら、「能ないトンビ」に油揚げ、いや、功績をあっという間に、かっさらわれる。

「お天道様は見てくれる」は、もはやなかなか通用しない時代なのです。

「恥知らず」が得をしやすくなっている理由は?

では、なぜ、いま「恥知らず」が得をしやすくなっているのでしょうか。そこには多くの理由があります。

まずそういった人たちは、

【「恥知らず」の特徴】

✔ 大胆でリスクをとることを恐れない
✔ 常識にとらわれない
✔ 羞恥心がないので、臆面なく自己プロモートができる
✔ 批判をものともしない


といった傾向があります。

本来、自信と能力は別物ですが、残念ながら、人は「自信」を持つ人を「能力がある」と誤解しがち。間違っていても、とてつもない自信と確信を持って話す人に、人は簡単に騙されてしまうのです。

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