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結局、「図々しい人が勝つ」時代の理不尽さ 「謙虚なだけの人=一生損する」残念すぎる真実

東洋経済オンライン / 2024年11月30日 8時0分

また、「成功の方程式」も変わってきています。

かつてなら、名声や評判を高めようとすれば、地道に実績を重ね、それをメディアに取材してもらい、知名度を上げていくという方法が一般的でした。

しかし、いまは個人が「ソーシャルメディア」という拡声器を持っています。

「正しい話」より「楽しいわかりやすい話」に流される

人は「正しい話」より「楽しい話」「わかりやすい話」に流れやすい。

真実よりもエモいウソ、単純明快の勧善懲悪ストーリーなどを、良心の呵責なくたれ流して、アクセスを稼げば、あっという間にカネと名声を手に入れられたりすることもあります。

実際に、「ソーシャルメディアでひと月1000万円稼げます」などと喧伝し、そのノウハウを高値で売りつける、いわゆる「情報商材ビジネス」も大ブーム。

こんな怪しい「インフルエンサー」に心奪われる人が大勢いるという現実の裏には、社会不安が高まり、生き方に戸惑う人が増えているという背景もあります。

一生会社員でいることが難しそうな人生100年時代。「何者かになりたい」「稼ぎたい」と、がむしゃらに自分発信に身を投じる人は今後も増えていくことでしょう。

そうやって、もともと羞恥心薄めの「恥知らずな人たち」が生きやすくなっている一方で、「自慢はするな」「控えめがいい」などと刷り込まれてきた、「人見知り・恥ずかしがり屋」は、貧乏くじを引きやすくなっています。

しかし、そういう人とて、「恥知らず」をやっかんだり、バカにするだけでは、損をしつづけるだけ。

「恥知らず」のような非常識な物言いをしろ、というわけでは決してありませんが、自らの正当性や能力を、しっかりとアピールする力はこれからの時代、ますます必要になってくるでしょう。

「人前で話す力」をいまこそ身につける

「羞恥心の壁」を乗り越え、本来の力を印象付けるカギは、「人前で話す力」です。

そのノウハウを蓄積し、場数を重ねることで、ゆるぎない自信が醸成されていきます。

「自信>実力」の「能ないトンビ」たちに牛耳られるのは、もうやめましょう。

「実力>自信」のみなさんのような「能ある鷹」がもう少し、度胸を付けて、声を上げ、リーダーシップを発揮することで、「目立ちたがりばかりが跋扈する世の中」を変えていけるはずです。

岡本 純子:コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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